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このクラスを抜ける資格を持った私達は、全員 このクラスに残ることを表明した。
「こっからが本番でしょ、この教室は」
三村くんの言葉に全員が頷く。
「ヌルフフフ、茨の道を選びますねぇ。では、今回のテストのご褒美に先生の弱点を教えてあげ…」
殺せんせーがそう言いかけたところで、校舎が揺れた。
「なっ…何で!? 校舎が半分…無いッ!!」
窓の外には理事長がいて、この校舎から出ていけ、と告げた。そして、新たな施設に移って閉じ込め教育を行うことを宣言した。
もちろん、私達は不満だ。
「どこまでも…自分の教育を貫くつもりですね」
「…ああ、勘違いなさらずに。私の教育にもうあなたは用済みだ。今ここで私があなたを殺します」
理事長が胸ポケットから取り出したのは、殺せんせーの解雇通知だった。いきなりのことで驚きが隠せない…そんな中、一番テンパっているのは殺せんせーだった。
「早合点なさらぬよう。これは標的を操る道具に過ぎない。あくまで私は…殺せんせー、あなたを暗殺に来たのです。私の教育に…不要となったのでね」
「……本気ですか？」
「確かに
理事長は問いかけに笑を零し、業者に取り壊しの中断を命じた。そして、教室の机を移動させ、ギャンブルを提案してきた。
「5教科の問題集と5つの手榴弾を用意しました。うち4つは対先生手榴弾。残り1つは対人用…本物の手榴弾です。」
見た目では判別できず、ピンを抜いてレバーが起きた瞬間爆発するものだという。それを使って何をする気だ、と思えば、そのピンを抜き、レバーを起こさないように問題集に挟んだ。
「これを開き、ページ右上の問題を１問解いてください」
「!!? そんなの開いた瞬間レバーが起きて…」
「そう、ほぼ確実に爆発を食らう。ですが、溶けるまでは一切動いてはいけません」
先に殺せんせーが4冊、最後に理事長が1冊解くという圧倒的不公平のこの勝負。クビをちらつかせられた殺せんせーは受けざるを得ない状況にあった。
席に着いた殺せんせーは、そこに用意された数学の問題集を不安げに素早く開いた。
刹那、大きな音とともに対先生用BB弾が飛び散った。
「あと3回耐えられればあなたの勝ちです。さ、回復する前にさっさと次を説いてください」
今のダメージをあと3回も浴びたら…
私達の脳裏に、"不安" という二文字が刻まれるのを感じた。
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クラスペディア(プロフ) - とても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年11月30日 12時) (
レス) id: 62ecb839ba (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコマメ(プロフ) - とっても面白いです！応援してます！！頑張ってください！！ (2019年8月6日 15時) (レス) id: e0e3b2ec8d (このIDを非表示/違反報告)
Liar.@旧雪の飴 - めちゃんこ好きです！！！これからも頑張ってください！！ (2019年7月15日 22時) (レス) id: 1ec8cf476f (このIDを非表示/違反報告)
朱桜よろん - こんなに素晴らしい作品を……ありがとうございます……！次に更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年7月1日 18時) (レス) id: 04adea9d04 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - すごく面白くて好きです！更新されるのを毎日楽しみに待っています！ (2019年7月1日 17時) (レス) id: 14b092647b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜桃 | 作成日時：2019年6月10日 21時
