目が覚めたらそこは「暗殺教室」でした。【暗殺教室】 (ページ36)

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絶望的だ、と思ったその時

「あはははははっ」

と、私の大好きな笑い声が聞こえた。
ワケもわからず呆然と彼を見ると、玩具だよ、とネタばらしをされた。確かによく見たら前世で見た玩具のゴキブリと同じものだった。

「渚くんから虫が弱点だとは聞いてたけどここまでとはね。昨日俺を売った仕返しだよ」

「あ、あー…でもあんなザコカルマ君にはどうってことないでしょ？」

自分のまいた種だったが、言い訳を口に出した。まあね、と言われたが私に対する報復はただのイタズラ心だそうだ。いや、ドS心の間違いではないだろうか。

「てかカルマくんこれわざわざ塗った？」

「うん。よく似てるでしょ？」

「もはや本物だよ…」

光沢だったり影だったりが本物であると主張している。絵の才能まであるんじゃないかこの人は。前世で後輩にやられたいたずらと同じものにまた引っかかるとは私も学習しないな。(もちろんもっと可愛いイタズラだったが)

「1日ですごい距離の縮まり方だね」

「むしろ怖いんですけど」

私は玩具のゴキブリに感心しつつ、カルマ君に思い出したことを伝えた。

「そういえばなんだけどさ、告白の返事、しなくていいからね。ってかむしろしないで」

「…あーおっけ」

「私、これからカルマくんにいっぱい愛伝えるから」

「じゃあ無視するね」

臨むところ、私は笑った。
もちろんE組全員から質問攻めにあったが、カルマ君への愛を正直に語ったらストーカーはやめろという注意を受けた。

…善処します

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