39 ページ40
・
・
・
サンドイッチとピザトーストを食べ終わり食後のパンケーキが運ばれてきた
取り皿に分けて、ジャムはお昼に食べたからとマスターが持ってきてくれたシロップをたっぷりとかけた
そして一口サイズに切って頬張る
『ん…美味し』
ふわふわの生地に甘いシロップ
お昼にも食べたけどやっぱこのパンケーキは何度食べても美味しい
「ふふ、」
『？』
エミさんがまた上品に好きな笑い方をするからどうしたのだろうとパンケーキを頬張りながら首を傾げた
「いえ、可愛らしいなと
Aさん、私ね
初めてお話した日、Aさんのこと隣のテーブルで見てたんです
その時も美味しそうにスイーツを食べてほわほわと嬉しそうなお顔をされていたんですよ」
パンケーキを小さく切り分けながらエミさんが言った
あの日、まだエミさんのことは知らなかったけどその後すぐにエミさんがスマホを届けてくれたんだ
「なぜか気になって
大人っぽい上品な洋服を着て、美味しそうに食べる姿が目に焼きついて
私はそう言う人が好きなんかなって思っていたんですよね」
切り分けたパンケーキを口に含んで咀嚼、そして飲み込んで「美味しい、」と一言
そしてまた言葉を続けた
「Aさんに会いたいなって、一回話しただけで思ってしまって
何日もここに通ってやっと会えた時、Aさんも私を探していたと聞いて嬉しかったんです
連絡先も交換できて、にやけるくらい嬉しかったんです
女性とあまり関わったことがないんで、柄にもないことをして落ち着いていないだけかと思っていたんですよ
だけど、一緒にお出かけしたりお食事したりして気づいたんです
Aさんやから連絡先知れて嬉しい、会えて嬉しい
綺麗な大人な女性やなくて、笑顔で美味しいと喜ぶ女性やなくて、
Aさんやから好きなんやって、
甘いもの食べて微笑むAさんが可愛くて仕方ないんです
大人っぽい服を着ているAさんが綺麗で美しくてたまらないんです
荒木Aさんて人のことが、好きでたまらないです」
まっすぐと私の方を見て、必死に伝えてくれるエミさん
私は何も言えず、ただエミさんの言葉とエミさんの顔を記憶に焼き付けたくて
嬉しくて幸せでこの気持ちをどう表現したらいいのかわからなくて
だけど何も言えないままではいけないと思って
机の上のエミさんの手を握った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 549人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒パラ(プロフ) - ピッピ168号さん» 夢主さんまで褒めていただけて嬉しいです、ありがとうございます！ (2023年3月3日 2時) (
レス) id: bea5130225 (このIDを非表示/違反報告)
黒パラ(プロフ) - ラリさん» 嬉しい言葉ありがとうございます！これからも読んで頂けたら嬉しいです (2023年3月3日 2時) (レス) id: bea5130225 (このIDを非表示/違反報告)
黒パラ(プロフ) - 音猫さん» コメントありがとうございます。嬉しいです！少しずつ更新していきますね (2023年3月3日 2時) (レス) id: bea5130225 (このIDを非表示/違反報告)
黒パラ(プロフ) - レモの仮眠室さん» 前のお話も読んでいただけたらより楽しめるようにしていく予定です！ (2023年3月3日 2時) (レス) @page40 id: bea5130225 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - 可愛いィィィィィィィィィィィィィ！好きですっっっっっ！emさん尊い！夢主ちゃんが可愛い！最高やん！ (2023年2月27日 4時) (レス) @page30 id: 220c7b8121 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒パラ | 作成日時：2023年1月31日 2時
