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2-魅力- ページ3

「おっ、おかえりー! お前ら、今日はどうしたんだ?」

 億斗達の申し出を聞き、お兄さんに会わせておくれと言った音晴を自宅──といっても店前まで案内してきた億斗と一織。そんな3人を出迎えたのは調理服を着た兄、三月だった。夕方は仕事帰りの社会人達がよく立ち寄ってくれるため、店内はかなり人で溢れている。

 「……? なあ、その人はどちら様?」

 いつもなら店ではなくそのまま自宅玄関に回ってくるはずの弟2人。しかもそんな2人の後ろに見知らぬ男性がいることを確認すると、三月は怪訝そうに首をかしげた。
 しかし、それもほんの一瞬で。

 「三月〜!」
 「あっ、おー! じゃあな! お客さんもごゆっくり!」
 「あぁ、ありがとう」

 母の声に、踵を返して厨房へ向かった兄。
 忙しいのなら手伝ったほうが良さそうだが、お客さんがいるのなら側についていろ、という兄の気遣いなのだろう。だから、音晴についていることにした。

 しばらく、音晴は店の中を見て回るようにして三月を観察していた。忙しそうに店内を動き回り、父と母の作るスイーツをショーケースに運びながらレジ打ちもする。

 しかしそんな目が回りそうなほど忙しくても、三月の笑顔が絶えることはない。人好きのする笑顔で接客し、たまには雑談も交える。小さな子供相手なら腰を屈めて一層小さくなったし、年寄り相手ならゆっくりとわかりやすい簡潔な話し方に切り替える。会社勤めの男女には労いの言葉を掛けたし、学生には励ましの言葉を向けた。
 昔から、兄は気遣いや人当たりのいい性格を評価してくれる友人が多かった。
 皆口を揃えて、三月といると元気になれる、と言った。そこが三月の魅力なのだ。それは、たった一度のオーディションで面接しただけではわからないもの。

 「……いいね、君たちのお兄さん」

 黙っていた音晴が、ついに口を開いた。音晴の両端に立っていた億斗と一織が弾かれたように音晴を見た。音晴はやはり笑みを浮かべていて、しかしそれはどこか何かに納得したような、そんなものであった。

 「和泉三月くん、だね? ちょっといいかな」
 「? はい、何をお探しで……ん? なんで、俺の名前を?」

 いつも通りに接客しようとした三月だったが、すぐに名前を呼ばれたことに反応した。怪訝そうにする三月に、音晴が名刺を手渡す。

 「僕はこういう者だ。君を、うちの事務所で初の男性アイドルグループにスカウトしたい」

3-方向音痴-→←1-始まり-



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久薙聖楠(プロフ) - 真紅さん» きゃー!!!そっちです!!!!ずっと直そう直そうと思って忘れてましたありがとうございますすみません〜〜〜〜!!!!!恥ずかしいし申し訳ない(´;-;`) (2018年4月16日 17時) (レス) id: ae62bd0b5f (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - すいません!スペックのfpはピアノフォルテではなく、フォルテピアノと読むのではないですか?(あえてピアノフォルテと表記してるならすいません!) (2018年4月16日 14時) (レス) id: bfa0214c95 (このIDを非表示/違反報告)
久薙聖楠(プロフ) - アユラさん» ありがとうございます!!!頑張って書き続けていきます!!!(・д・ = ・д・) (2018年4月15日 15時) (レス) id: ae62bd0b5f (このIDを非表示/違反報告)
アユラ - メチャ面白くないすかこの小説...(°_°)ハマりましたよwこれからも更新頑張ってくだせぇなd( ̄  ̄)応援してますよ( *`ω´)ファイトだぜぇ!!w (2018年4月14日 23時) (レス) id: 22855408aa (このIDを非表示/違反報告)
久薙聖楠(プロフ) - 夢巫女さん» ありがとうございます!!!伏線張っていきたいと思いますが、張りすぎて先が読めたり「思ったより内容ショボいじゃねーか」とはならないように気をつけたいと思います(笑)今絶賛執筆途中ですのでもう少しだけお時間ください!!_( _´ω`)_ (2018年4月13日 22時) (レス) id: ae62bd0b5f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:せーなん. | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年11月25日 14時

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