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何も知らない奴等なんてどうでもいい ページ1

何時も通り書類を纏めるのに辟易して呟く。

「書類纏めんの面倒だな……」

するとそれを目敏く聞いていた太宰が顔をしかめて言う。

「君は良いよねぇ?そう言えばしなくて済むんだからさぁ?」

「……」

何時もの事だ。そう言い聞かせて俺は立ち上がりまだ積み上がっている書類の山に手を伸ばした。
すると事務員の春野さんが俺に駆け寄って来て言う。

「御免なさい桐崎さん!私、今社長に呼ばれたから代わりに外回り行って呉れないかしら?」

「……はい、わかりました」

俺はそう少し間を開けてから答えた。
するとわざとらしく太宰が溜め息を吐いた。

バキッ……カランッ…

あぁ、また何処かで俺の心の何かが壊れ落ちた。
俺はそう思いつつも探偵社の扉を開けて外回りに出る。
空はどんよりとした曇り空。
嫌な天気だ…これは雨が降るだろうな…下手したら落雷が落ちて感電する(・・・・・・・・)だろう。
そう予想しながら歩き出した。
さっきの資料を纏めなくて良くなった偶然はある意味必然。
俺の異能によるものだ。
俺の異能はしたくない事を偶然しなくて済むようになる。
だが、一定のラインを越えた瞬間俺自信にーーーーーーーーが降りかかる。
まさに、幸福と不幸は紙一重な異能。
そんな事も知らない人達は何時も俺を卑怯者と罵る。
俺はそんな事を考えながらボソリと呟く。

「何も知らない奴等なんてどうでもいい…」

するとゴロゴロと音が鳴ったかと思うとあっと言う間に雨が降り出しゲリラ豪雨になった。
ガッシャーン!と大きな音を立てて雷が落ちた。
俺はフッと笑い手を空へと伸ばし言った。

「最低最悪な日々はもうお仕舞いだな…さよなら…」

その瞬間俺をめがけて一直線に雷が落ちた。

プロフィール→


【桐崎君にとっての周りの印象】

乱歩:唯一異能で一度自分の事を忘れた筈なのに覚えてくれた人物。推理だけで自分との関係を割り出した乱歩の事は本当に凄いと尊敬している。


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那戯田沢 亜須@グラブル中毒者(プロフ) - 倉の中の石さん» ありがとうございます!思惑通りに暗い過去と思って頂けてついガッツポーズを仕掛けました(笑)続編頑張りますね!! (2019年7月8日 0時) (レス) id: 480a6a9b45 (このIDを非表示/違反報告)
倉の中の石 - すごく面白いです。こんなに自然な暗い過去は久しぶりに見ました。続編も頑張ってください。 (2019年7月7日 17時) (レス) id: 873805d7e2 (このIDを非表示/違反報告)
那戯田沢 亜須@グラブル中毒者(プロフ) - 鶴さん» 読んで頂きありがとうございます!更新頑張りますね!! (2019年7月7日 14時) (レス) id: 480a6a9b45 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです!更新頑張ってください!応援しています! (2019年7月7日 14時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
那戯田沢 亜須@スマホ使用不可で低浮上中(プロフ) - 夜美さん» ありがとうございます!まだ推敲中ですががんばりますね!! (2019年7月5日 20時) (レス) id: a29dbc7b52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:那戯田沢 亜須 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年4月19日 20時

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