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それが当たり前 ページ44

「今日も疲れたぜ、ったく...。」









当たり前のように家のソファーに腰掛けて自分のもののようにテレビチャンネルをかえていく

この状況に疑問点が浮かばない奴なんていないはずだ。だから私は正常なのだ。

だが何故だろう。母は何も変化なし、時間は決まったリズムで進んでいく。

可笑しいぞ、やはり可笑しい。









「沖田...さ、なんでここにいんの」

「あれ?言ってなかったっけ」









テレビに視線は固定されたまま沖田は口を開いた。









「俺、今日も泊まるんで。」

「...は?」

「だから、今日も泊ま...」

「荷物は?」









間髪入れずに尋ねると沖田の親指が後ろを指さした。

向いている方向へと視線を巡らせていけば、ふと目に付く大きな荷物。









(え、いつの間に?)









開いた口が塞がらない私に彼は肩を揺らして笑ったのである。









「今晩も、よろしくねィ」

「いや、その言い方変でしょ」

「別に。」









私がソファーに腰掛けると二人分の体重でソファーは深く沈んだ。

そして私の気持ちも沈んだ。

何故ならコイツといると気が休まらないからだ。






「見てみ、この魚銀八そっくり」








隣でゲラゲラと大人を馬鹿にして笑う彼と居ると胸の当たりが気持ち悪い。







そう...、落ち着かない。

いつからこんな事を思い始めたのだろうか。

最近?いいや、もっと前から。

考えても思い浮かばない馬鹿な頭に腹立たしさを覚えつつ

沖田の横顔を盗み見る。








「わ、チラ見とかスケベ。」

「はぁ?!誰が!何だと?!」







私の盗み見に気付いた沖田はわざとらしく口元に手を添えてにっこり笑った。

ぎくり、としながら私は上記を勢いよく言う。

そんな単語を聞いても普通ならこんな反応しない筈なのに

過剰に否定してしまう自分がいる。自分らしくないやい。








「風呂、入ってくる」

「おー、」







お風呂で、全部余計なことも一緒に洗い流してやろう。

気付いた? Sside→←荷台は特等席



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百済(プロフ) - シナモンさん» 続編に突入させて頂きました!よければ読んでやってください…! (2018年3月24日 15時) (レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
シナモン - とっっっっても面白いです!更新待ってます! (2018年3月4日 18時) (レス) id: 65aef19a67 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!コメントとても励みになります!!今土台を作っております!頑張ります… (2017年8月1日 16時) (レス) id: bb23ef3dbe (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 凄く面白いです!次章も気になります!更新頑張って下さい!!応援してます!! (2017年5月19日 20時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - アルハさん» それは良かったです!! 少し多忙なので、それがひと段落ついたら第2章に進みたいと思っておりますので宜しくお願いしますm(_ _)m (2016年11月27日 22時) (レス) id: f608f6dd31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/  
作成日時:2015年5月3日 18時

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