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聞き耳をたてることは悪い事でしょうか ページ42

その日の放課後。

私は教科書をカバンに詰め教室のドアの取っ手に手をかけた。









「...から!」









ピタリと取っ手に手をかけたまま私は一時停止する。

女の子の声がする。もしかしてこれは...?とドアの向こう側に耳を傾けた。








「沖田くんが好きなんです...」

「俺は...」

「ちょっと!!なんで告白してんの!?みんなで新名を応援しようっていったじゃん!」








ひょっとして...ひょっとしなくても修羅場だ。

ドラマのワンシーンであるかのようなシチュエーションと迫力に

私はドキドキしながらドアに耳を当て続けた。







「だって私も好きだったんだもん!」

「理由になんないでしょ!」









(おおっと...女って怖い)









女の子達の言い合いから約十分。

もう耳には何も音は入ってこないので終わったようだ。

女の怖さを再確認した私は身震いしながらゆっくり反対側のドアから抜け出そうとした。









「盗み聞きたァ...いい度胸じゃねぇか」

「あっ...。おおお沖田君...ごきげんよう」









そそくさと出ていこうというもんなら襟をつかまれる。

全身からやな汗が吹き出た。









「王子様はお忙しゅうごさんしょ!私みたいな平民になんて構ってないで...」

「俺はそのへんの奴よりテメェみてーな平民の方が興味をそそられるだけどねィ」

「はっはっはー、ご冗談を...」









本気なんだけどな、と小さく呟く王子様をスルーしてそそくさと昇降口に向かう。

すると土方君がケータイ片手に出入口に立っていた。

土方君の元に駆け寄っては背後にすっと立って口を開いてやった。









「土方君。」







声は低くして、先生みたいな口ぶりで。

土方はびくりと肩を揺らして不服そうに私を睨んだ。









「余計なことすんじゃねぇ」

「ごへん(ごめん)」








土方君によって引っ張られた頬は少しヒリヒリと痛む。

離してもらって頬を擦りながら誰待ちか尋ねた








「あー...いや。」

「もしかして彼女ですか、土方さん。」

「あ゙?!」

「それは一緒にいちゃあ悪いですねィ。さ、A?帰りやしょ」









土方君彼女出来たのかと喜びでニヤニヤしているといつの間にか話は進んでいた

沖田に腕を掴まれながら納得いかないという顔の土方君と別れた。

荷台は特等席→←逆転する



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百済(プロフ) - シナモンさん» 続編に突入させて頂きました!よければ読んでやってください…! (2018年3月24日 15時) (レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
シナモン - とっっっっても面白いです!更新待ってます! (2018年3月4日 18時) (レス) id: 65aef19a67 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!コメントとても励みになります!!今土台を作っております!頑張ります… (2017年8月1日 16時) (レス) id: bb23ef3dbe (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 凄く面白いです!次章も気になります!更新頑張って下さい!!応援してます!! (2017年5月19日 20時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - アルハさん» それは良かったです!! 少し多忙なので、それがひと段落ついたら第2章に進みたいと思っておりますので宜しくお願いしますm(_ _)m (2016年11月27日 22時) (レス) id: f608f6dd31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/  
作成日時:2015年5月3日 18時

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