磁石のような二人 ページ25
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「休日に土方の顔を見なくちゃいけねぇなんて...地獄に落ちた方がマシでィ」
「俺だってテメェと行くなんざ死んでも嫌だな。」
私は土方君と沖田の真ん中で。
私を間にして言い合うのはやめていただきたいものだ。
どうにかして二人を家から引っ張りだしてきた。
どれだけ苦労したか、こいつらは知ったこっちゃない。
「まぁ、せっかく来たんだし楽しもうよ」
水族館の入口を前にしてこの有様だ。
この先が思いやられるなと頭を掻いた。
入って私達を迎えてくれたのは小魚たちで優雅に泳ぎながら迎えてくれた。
人口の電気が水面で反射し水中でキラキラと輝いている。
「可愛い...」
「美味そう...」
「マヨネーズに合いそう。」
「なんでお前らは食いもんの話してんだよ!」
声を荒げて土方君と沖田を睨みつけると涼しい顔で次のエリアへと進んで行った。
慌てて二人の背中を追いかけながらガラス張りの向こう側を眺める。
指先に伝わるひんやりとした温度を感じながら無心に泳ぐ魚たちを見つめた。
閉じ込められていて可哀想に。とか人の思い方はそれぞれだ。
(でも美味しそうは駄目だろ!)
心の中で叫びながら二人に追いつき並んで歩いた。
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百済(プロフ) - シナモンさん» 続編に突入させて頂きました!よければ読んでやってください…! (2018年3月24日 15時) (レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
シナモン - とっっっっても面白いです!更新待ってます! (2018年3月4日 18時) (レス) id: 65aef19a67 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!コメントとても励みになります!!今土台を作っております!頑張ります… (2017年8月1日 16時) (レス) id: bb23ef3dbe (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 凄く面白いです!次章も気になります!更新頑張って下さい!!応援してます!! (2017年5月19日 20時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - アルハさん» それは良かったです!! 少し多忙なので、それがひと段落ついたら第2章に進みたいと思っておりますので宜しくお願いしますm(_ _)m (2016年11月27日 22時) (レス) id: f608f6dd31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/
作成日時:2015年5月3日 18時