衝撃の事実 ページ3
*
「はぁぁぁぁぁ?!」
その日の昼休み私のひっくり返った声が教室中に響き渡った。
今朝一人の女子が沖田にあげた弁当を私は貪りながら沖田を見据える。
神楽は耳を両手で塞ぎながら不快そうに朝にあげた酢昆布を食っていた。
「...ったくうるせー奴だな」
「いや、好きになった人がいないって...はぁ?!」
「はぁ、じゃねーだろ。事実なんだから」
沖田は興味無さそうにアイマスクを手で弄りながらそう答えた。
考えられないと私は頭を掻き回す。
今朝の出来事をこれまで何回見てきたことか...。
「あれだけ女子に囲まれてたのに?!」
「えぇ。」
「選び放題だよ?!」
「最低か。」
気になる人一人や二人居ねぇのかと叫べば鬱陶しいそうに沖田は頷く。
これはいかんと私が急に立ち上がったのでご飯を食べていた人や
ジャンプをわざわざ教室で読んでいた銀八先生にまで見られた。
慌てて席に座ると沖田の真っ正面からこう言った。
「沖田を本気で好きな子に可哀想だ。」
「なんでィ、そりゃあ。」
そして決意したように沖田に言ってやった。
「よし沖田、恋について勉強しようか。」
「はい?」
「だから、恋について知ろうってコト!」
自分で言っときながらこの一言でこれから何が起こるかなんて想像もつかない私である。
470人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
百済(プロフ) - シナモンさん» 続編に突入させて頂きました!よければ読んでやってください…! (2018年3月24日 15時) (レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
シナモン - とっっっっても面白いです!更新待ってます! (2018年3月4日 18時) (レス) id: 65aef19a67 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!コメントとても励みになります!!今土台を作っております!頑張ります… (2017年8月1日 16時) (レス) id: bb23ef3dbe (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 凄く面白いです!次章も気になります!更新頑張って下さい!!応援してます!! (2017年5月19日 20時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - アルハさん» それは良かったです!! 少し多忙なので、それがひと段落ついたら第2章に進みたいと思っておりますので宜しくお願いしますm(_ _)m (2016年11月27日 22時) (レス) id: f608f6dd31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/
作成日時:2015年5月3日 18時