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第八話/長篠一文字 ページ6

第七話の続きとなっています。


目を瞑っていていいと言われたので待っていると、ギシギシと床を鳴らして誰か入ってくる音がしたので目を開けると、破邪の御太刀が入ってきた。
彼の話によると、僕らは刀解になるらしい。


「…あっち(主や政府)が戦えって言ってきたのに…」


破邪の御太刀は死にたいなら部屋に、生きるなら残ってと言って来た。
水を打ったように静かになる部屋で姫鶴が手を挙げて言った。


「僕は乗るから。そもそも実装や顕現の差はあれど、敵が現れてこちらに協力しろと言ってきたのは向こう(人間達)でしょ?
それなのに役目が終わった途端刀解ねぇ。
例え同じ結末だとしてもせめて一言位言ってやらないと気がすまないと思わない?
僕無意味なさよならなんて好きじゃない。」


姫鶴は僕の纏らなかった思いを粗方言ってくれた。


「で、他の人は?どうするんだい?」


…もう言ってしまおう。まだ痛む頭を回し言葉を吐く。


「僕も言っていいかな?…僕らは戦道具に過ぎないから役目が終わったり使えなくなれば溶かされる。感情も脳も持ったこの姿に…こんな言い方はあれだけど、させられたんだ。
戦いたくも無いのにさせられた刀も少なからずいる。
なのに頼んでおいた方から用済みですって言われて切り捨てられるなんて、納得出来ないよ。
だから、だから…僕は最期まで抗うよ。…出来たら他の意見も聞きたい…かな。」


全て言い切った。もう後戻り出来ない。

第九話/鬼神丸国重→←第七話/姫鶴一文字



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赤黒 柚子見(プロフ) - セレーネーさん» 長くコメント残してしまったかもと思いましたのでパスワード記載のコメントは削除させて頂きました。もしまた知りたい場合はもう一度お願いします。 (2020年6月7日 14時) (レス) id: 06134be286 (このIDを非表示/違反報告)
セレーネー - パスワードは何ですか? (2020年5月24日 21時) (レス) id: 449f884b9a (このIDを非表示/違反報告)
セレーネー - 1回目の更新します! (2020年5月24日 19時) (レス) id: 449f884b9a (このIDを非表示/違反報告)
蒼の火(プロフ) - 3回目やります (2020年4月20日 17時) (レス) id: 330cc05ab0 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 次、2回目やります (2020年4月20日 16時) (レス) id: 3003a1c972 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 x他4人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年3月8日 19時

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