今日は、少し肌寒いですね。 _登坂広臣

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愛(ラブリ)side





Aとはほんとにちっさい時からの仲で所謂幼馴染みってやつ。





家が隣同士だからよく私とAと2人で亜嵐つれて遊んでたりしてた。





いつもはニコニコして明るいAだけど大切な人を守るためならなんでもするやつで





人1倍傷つきやすいし、人1倍人の痛みが分かって、その人の弱さに気づいて寄り添える子。





ちっさい頃から私もけっこう助けてもらっていた。





それでいてすっごい泣き虫で泣きだしたら止まらなくてよく「いずみぃぃぃぃ泣」「あらんんんんんん泣」って言ってたなぁ。





って思いながら今、私の目の前で「あらんんんんん泣」って泣きついてるAを見ていた。





終いには亜嵐に「お前、ほんっと泣き虫」なんて言われてるA。笑





それからもずっとヒクヒク泣いてて事情は泣きながら教えてもらって大体は知っている。





ずっと頑張ってきていたAを傍でずっと見ていたからAの悔しさもとっても分かる。





だから涙は流しても流してもまた流れるんだろうね。





亜「いや、そろそろいてぇわ。」





なんてぼやいてる亜嵐を他所にAの顔を覗き込むと泣き腫らした目を閉じて少し苦しそうな顔をして寝ていた。





「残念。寝ております。」





亜「え、嘘だろ。」





「まぁまぁ、今日は許してあげなって。Aもいっぱいいっぱいなんだよ。傍で努力を見てきたんだから気持ち分かるでしょ？」





と言うとまぁ...うんとか曖昧な返事の亜嵐。





数分後亜嵐もAに寄りかかって気持ちよさそうに寝ていた。

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