第28話 ページ29
＊
｢おかえり｣
『た、ただいま…』
帰ってきた僕には凄く視線が刺さって来たけれど、それはやっぱり英智くんの影響なのだろう。
｢そう言えばさっき1年が来ててさぁ。あんたに用があったみたいだけど…誰かとすれ違わなかった?｣
『うん、会ってないけど…』
｢左右は逆だったけどあんたと同じ目の色だったし……弟じゃないの?これ置いていったよ｣
『え…?みかが、これを…』
瀬名くんが僕に見せたのは、ついさっき英智くんから貰ったのと同じ、明日のドリフェスのチケットだった。
｢これが配られるのって午後からでしょ?良かったねぇ、先にもらえて｣
チケットが配られるのは午後、から?
みかがこれを持っているのは恐らく明日参加するユニットのメンバーだから。
『…じゃあ、英智くんがこれを持ってたのは…』
｢だってあいつ、明日参加するユニット＿＿＿fineのリーダーだし。持ってて当然でしょ｣
『fine…』
｢まあ、あいつお坊っちゃまだし、そうじゃなくてもなんとでもしそうだけど……って、あんた真っ青だけど大丈夫?｣
目眩が、した。
僕は知らなかった。
fineがどんなユニットか、までは、教えて貰えなかった。
明日のドリフェスで宗くんたちと戦うのが、fine＿＿＿英智くんの、ユニットだなんて。
『…宗くんと、英智くんが……戦うの…?』
｢…知らなかったの、あんた｣
『…うん』
…どうしてみんな、僕を舞台から遠ざけるのだろう。
英智くんが、もう少しだけ待っていて、と言ったのは
明日のドリフェスで、何かを変えようということなのだろうか。
｢ちょっと、大丈夫?｣
『…うん、大丈夫。
瀬名くん、良かったらそのチケット貰ってよ。気が向いたら明日、みかを…弟を、見てやって』
精一杯の笑顔を浮かべて彼を見つめると、瀬名くんは何故だか酷く悲しそうな顔をした。
｢…ま、気が向いたら行ってあげてもいいけどぉ。
……ねえ、A。知らない間に壊れたりしないでよ｣
『…大丈夫だよ、瀬名くん』
僕はもう閉じた部屋から、ただ窓の外を眺めているわけじゃない。
僕は自分の目で外を見て、そして受け入れなくてはいけないの、だろう。
宗くんたちが負けるはず、ない。
だけど英智くんが負けるなんて、それも嫌だ。
…僕は明日、どんな気持ちで舞台を見に行けばいいのだろうか。
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英智君尊いよぉぉぉぉ(((殴 - 待ってます!!! (2017年6月8日 7時) (
レス) id: 2f00a5668f (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 英智君尊いよぉぉぉぉ(((殴 さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！目処が立ちしだい載せさせていただきますので、お待ちください,,,! (2017年6月7日 21時) (レス) id: f51b0c6802 (このIDを非表示/違反報告)
英智君尊いよぉぉぉぉ(((殴 - また新しく小説を作るなら余ったページでお知らせをしてください!すぐに見に行きます!!! (2017年6月6日 23時) (レス) id: 2f00a5668f (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 英智君尊いよぉぉぉぉ(((殴さん» ご指摘ありがとうございます…!直してきました、本当に有難いです。すみませんでした (2017年5月30日 20時) (レス) id: f51b0c6802 (このIDを非表示/違反報告)
英智君尊いよぉぉぉぉ(((殴 - 18話の零さんの台詞の「妙なことは言わないことを願うけどよ」が「妙なことは言わないとことを願うけどよ」なってますよ〜! (2017年5月30日 20時) (レス) id: 2f00a5668f (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2017年5月25日 19時
