泣いて笑って、それでも私は坂を上る�� 14

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「九份では、スリットが入ったワンピースが着たいって言ってたよね？」


A「そうなんです！」


「それで今回、2着用意したんだけどどっちがいい？」


A「あぁぁ、どっちも可愛い…笑

白の方が大人っぽいですよね？

あ〜でも、ピンクも可愛いなぁ」




夜には、醍醐味である九份での撮影。

スタッフさんも私も、1番気合い入れてるカットだと思う。

だから、打ち合わせも念入りにした。

綺麗な街明かりで有名な場所とだけあって、観光客も多い。

そのアドバンテージとして、背景を全部ぼかすっていう演出を取り入れた。

そうすると必然的に、自分が映えることになる。

よって、衣装選びはかなり重要なポイントとなってくる。




「いや、私は白一択だな。

絶対に白にした方がいいよ」


A「おぉ…まゆちゃん推すねぇ笑」


「これでも、Aのことはお母さんの次に分かってるつもりだからね」


A「今の私のことは、お母さんより知ってる気がする…笑」




私がリクエストしたのは、太ももに大胆なスリットが入ったタイトワンピース。

ここでは、ドレッシーにおめかしした姿を見せるって決めてた。

だから、普段の私なら絶対に着ない衣装をチョイス。

そこで用意されたのが、白とピンクのワンピース。

ピンクはレース素材で可愛らしい感じ。

白はシルク素材のフェミニンな感じ。

どっちも捨て難くて迷ってたら、まゆちゃんが白をゴリ押し。

まゆちゃんの言うことは絶対だから、即刻で白を選択した笑






「うん、やっぱり白で良かったよ〜」


A「わぁ…ほんとだ笑」


「この振り向いてる姿とか、めちゃくちゃ彼女感あるよ〜」


A「それ、めっちゃいいですね！」


「これは絶対に入れようね」




まゆちゃんの言った通り、白にして大正解。

真っ暗な夜空と、カラフルな灯りの中に浮かぶ白は、やっぱり人目を引く。

乃木坂らしい清楚な感じも演出できて、かなりいいショットになった。




「ずっと言ってたもんね、写真集出したいって」


A「色んなメンバーの見てて、憧れてたから…

水着にならない写真集が売れるのか、不安だけどね笑」


「大丈夫、Aのファンの方も、水着は望んでないと思うよ笑

私がまだ、GOサインを出せないもん。

それはきっと、今野さんも同じだと思うよ」


A「2人はもう、家族みたいなもんだからね笑」




大切な方へ向けての、恩返しの写真集。

たくさんの人の手に届きますように…！

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