13. ページ15
待ちに待った昼休み。
よっしゃ焦凍と食堂行こ！！
…とわくわくできたのもつかの間。
授業が終わった瞬間に先生に雑用を頼まれた俺は、回収したクラス全員分のノートを職員室に持ってきたところだ。
なんとか片手でノートを支えてノックした。
「1Aの轟でーす。相澤センセーいますかー」
するとすぐに相澤先生がドアを開けて中にいれてくれた。
よっこらせと呟いてノートを先生のデスクの上に置くと、近くにいたミッドナイト先生にちょっと笑われた。
よし早く食堂行って焦凍で目の保養しようそうしよう！！！
「おい待て轟弟」
「はい？」
「お前、どうして左側……」
先生がそこまで言った時、雄英の敷地内に侵入者が入ってきたことを知らせる放送が流れた。
あの雄英バリアー(笑)が突破されるってどういうことだ？
空からか、地面からか…
ってか誰が何のために侵入してきたんだろ？
「防犯カメラどうですか！！」
「○○番に映ってます！侵入者は…マスコミ！？
一体どうやって…」
慌ただしく、しかし迅速かつ確実に侵入者を特定し現場に向かい始める先生達。
相澤先生も行くようで、俺の頭にポンと意外と大きな手を置いて言った。
「お前は危ないからここに残れ。教師も何人かは残るから安心しろ。
……あと、さっき言いかけたことはとりあえず忘れてくれ。すまない」
「はーい。先生もお気をつけて！」
「お前は大人をナメすぎだ」
「痛っ」
最後に強烈なデコピンを残して相澤先生は職員室を出て行った。
…さて。移動するなって言われたし暇だな…と思った矢先、背後から「轟くん」と機械がかった可愛らしい声で呼びかけられた。
振り返るとそこにいたのは宇宙服のようなコスチュームを纏った、13号先生。
「何も心配することはないですからね！一緒に待ってましょう！」
先生はそう言って笑ってガッツポーズをする。
なんだこの圧倒的マスコット感は！癒しかよ！
俺が「はい！」と返事をすると、先生はそう言えば…と思い出したように話を切り出した。
「轟くんは1年A組でしたね。今日のヒーロー基礎学ではよろしくお願いしますね」
「えっ！今日の授業13号先生が講師なんですか？
ってことは災害救助の授業？」
「はい、そうですよ」
「災害救助って初めて！たのしみです！」
辺りにほわほわした空気が流れる。
そんな災害救助の授業があんなことになるなんて
この時の俺は考えもしなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 422人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
熊葛(プロフ) - ちぃとんさん» (作者です！)ありがとうございます！！書ける時に少しずつなんですが頑張ります…！(^O^) (2018年12月27日 22時) (
レス) id: 536b70f51e (このIDを非表示/違反報告)
ちぃとん(プロフ) - めっちゃ好きです！(о´∀`о)これからも頑張ってください！ (2018年11月18日 1時) (レス) id: 1c08bbf829 (このIDを非表示/違反報告)
ぺき(プロフ) - 亜純さん» ありがとうございます！忙しさにムラがあるんですが、書けるときに少しずつ書いていきます^ ^頑張りますね！ (2018年10月25日 18時) (レス) id: 536b70f51e (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 更新頑張ってください!! (2018年10月23日 8時) (レス) id: 430739def7 (このIDを非表示/違反報告)
ぺき(プロフ) - mii.さん» わ〜〜ありがとうございます！T^Tほんと亀更新ですが頑張ります！ (2018年10月8日 15時) (レス) id: 536b70f51e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：熊葛 x他1人 | 作成日時：2018年8月15日 15時
