雲間がとお ページ10
学校に着いてすぐ、先輩とは別れて教室へと向かう
教室に入れば所々からおはようと声をかけられ、それに返しながら席に着く
はよー。
はよっす。
先に着いてすぐ友達が振り向いて話しかけてきた
先輩同様お喋りなこいつは小学校からの仲でよく話はするが、帰りはいい仲になった部活の先輩と帰っているらしい
このラブ充が
なぁなぁ、聞いてくれよ〜。先輩がさぁ…。
いや、惚気とかいらないんで。
いや聞けよ！！
最近ではその惚気が主な話題になるため少し、いやかなり話したくない
好き好んで人の惚気は聞かんじゃろ
ケチ〜。
いや、関係ないだろ。
それよりHR始まるぞ。
はーい。今日は居眠りすんなよ〜。
大きなお世話だ。授業は寝てなんぼだろ。
ちょっとして鐘が鳴った後、すぐに先生が入ってきた
特に連絡事項もなくHRはすぐに終わったが、友達の惚気話は授業が始まるまで続いた
はぁ。
何してんの？
ため息つくと幸せ逃げちゃうよ？
誰のせいだと…。
お昼、午前の授業中もこいつはずっと喋り続け、しまいには自分も一緒に怒られる始末
惚気に留まらず遂にはこっちの精神まで上がってきやがった
昼を食べ終えゴミをかたそうとしていると、出入り口から大きな音がし目を見やる
するとそこには先輩がいた
A！
今日雨で部活ないらしいから他の奴らにも伝えといて！
えー、めんどくさいっす…。
てかお前！
またそんな昼飯少ないのかよ！
体が資本なんだからもっと食え！
やばいと思った時にはもう遅し、後輩の教室に来て超大きな声で喋りかけてくる先輩
しまいにはずかずかと入り込んできて人の昼食に文句をつけるし
飯なんて腹が膨れればいいんですよ。
そんなんで腹が膨れるか！
自分は膨れました。
うわ〜うるせぇw
しばらくやいのやいのと言ったかと思ったら、先輩の持っていたパンを自分の口にねじ込んできた
しばらく苦しくてもがいていたら、食べるまで離さんとかいわれた
いやいや殺す気か
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作者名：あげのり | 作成日時：2022年5月21日 20時
