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雲間がななつ ページ7
ふわふわとした意識の中、誰かが霧の中に立っていた
いや、霧ではなかったか?
そうだあの道だ
今朝通ったあの道
川があって、畦道があって、駄菓子屋がある
間違いない
ということはあそこにいるのは…
あの少女だ
また何かを紡いでいる様で咄嗟に聞こうと体を動かす
だがおかしなことに体がぴたりと止まっていた
動かしている感覚も、重い感覚もない
何故かと焦っていると視線に足が移る顔を上げれば先ほどの少女が目の前にいた
びっくりするが声が出ない
そしてなぜか目線も口元を釘付けになる
あ そ ぼ
そして虚な目を細め、気味が悪いくらい口を横に引き伸ばしながらニコッと笑った
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作者名:あげのり | 作成日時:2022年5月21日 20時