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雲間がはたちあまりいつつ ページ25
次の日、あたりが明るくなり、雨粒がしとしとと降っているのを家から眺めていた
その時に家に来訪を知らせる音が鳴り響いた
よぉ、元気そうだな。
ども。
扉を開けるとそこには一昨日一緒に帰っていた先輩がいた
みたところ怪我もなく…って自分が勝手に落ちただけなんだから当たり前か
今時間あるか？
あるな、なら駄菓子屋行こうぜ、ばぁさん戻ってきたみたいだからよ。
人の返事も聞かず、勝手に決めすぐに引っ張り出す始末
せめて右腕は痛いから左腕にしてくれ
家の鍵を閉め傷む体をなんとか動かし先輩の後をついていく
いつも通ってる畦道、なのにどこか重苦しいようなよくわからない感覚がまとわりつく
前にお前の下駄箱に入ってた便箋。
どっかでみたことあるなぁって思ってたんよ。
はぁ。
あれな駄菓子屋の文具コーナーにあってよ。
ばぁさんなら何か知ってるんじゃないかって思ってさ。
あれがきた日からだろお前が変になってったの。
変とは酷い言いよう
ただ間違いではない
この人が1番、自分がぼーっとしてるのをみていた気がするから
だから先輩もどうにかしたいのかもしれない
そうっすね。
まぁ、正確には覚えてないですけど。
はははっ。まぁそんなもんだよなぁ！
梅雨の時期の雨雲の暗さにも負けない、明るい笑顔がまたここでみられた
晴れてる時は暑苦しいけど
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作者名：あげのり | 作成日時：2022年5月21日 20時
