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雲間がはたちあまりみっつ ページ23
顔にかかる明かりに目が覚めた
夜中の出来事が嘘だったかのようにあたりは静かだった
ここまでくると最近の不可思議な出来事は全部あの子供のせいだろうと、そう思わざるを得なかった
でも自分にはあんな子と、遊んだ記憶もアルバムの写真も、親から言われたことだってない
自分が何かを忘れているのか
それとも本当にただ無関係なのか
もうこの部屋にも、あの川にも近づきたくない
そう思いながら部屋の暗さを際立たる、窓の外の黒い雲を睨みつけた
昨日よりかは弱くなったその雨はまだ足りないというように音を立てている
検査の結果特に異常はないとされ退院することになった
運がいいのか悪いのか、そこまで重症ではなかったらしい
母が心配だからとわざわざ迎えに来てくれた
その時にあの川を通ったけどそこにあの女の子はいなかった
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作者名:あげのり | 作成日時:2022年5月21日 20時