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雲間がはたちあまりひとつ ページ21
寒気がした
なぜこんなところにあの便箋があるのか
自分がここにいることがバレているのか
いや、そもそも相手が自分をこんな目に合わせた得体の知れないあの少女なら
あの女の子がこの世の者でないのなら
辻褄は合うけど…そんなことって。
あるわけない、とは言い切れなかった
不可思議なあの存在も、その存在に導かれるまま濁流に巻き込まれたことも、今こうして便箋がストーカーのようについてきていることも
全て摩訶不思議なことなのだ
どんなに頭から切り離そうとしても、一度考え出したら止まらない
何度も寝返りを打っては違うことを考え、考えては思い出し、また寝返りを打つの繰り返し…
夜の闇が深まって広がるように自分の不安もどんどんと色濃く広がっていった
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作者名:あげのり | 作成日時:2022年5月21日 20時