雲間がとおあまりやっつ ページ18
目を覚ますと目が痛くなるような真っ白な天井が視界に入ってきた
ぼんやりとした覚醒しない視界の中、ゆったりと動く影が目に入り瞬きを繰り返す
幾分かスッキリした視界で目を凝らせばそこにいたのは父だった
A!!
わかるか!?父さんだぞ!
ぁ…?
返事をしようにも声が出ない
ただ、どうやら泥酔にやられたと思っていた耳は正常に機能していたらしい
母さん!
先生を呼んでこい!みんなで喜び合うのはそれからだ!
ええ。
母の返事が聞こえたかと思えば左手から温もりが消えた
どうやらずっと繋いでいてくれてたのは母だったようだ
たく、心配かけんじゃねぇ。
心臓が止まるかと思っただろう。母さんも夜通し付きっきりでそばにいてくれたんだ、通報してくれた先輩にも後であわせてお礼を言っておきなさい。いいね。
…ん。
はぁ、生きててよかった。よく生きてた。
先生からは容体は問題なく回復に向かっているという事、このまま入院し問題なければ明日には退院できるという事
その際の注意事項などを受けた
母からは何故あんなところにいたのか、回避できなかったのかなど散々怒られた
でも最後にはよかったと思いっきり抱きしめられた
かなり心配をかけたことをその震える手から読み取れた
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作者名:あげのり | 作成日時:2022年5月21日 20時