学校のお知らせ 四話 ページ18
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「しかし先生、みんなの動揺ももっともです。授業参観といえば、いつも受けている授業を保護者に観てもらうもの。それを感謝の手紙の朗読とは、納得がいきません！もっとヒーロー科らしい授業を観てもらうのが本来の目的ではないのでしょうか！？」
飯田君、長い←
あとその手をグルグルさせるのなに？
クセなの？？
直した方がいいよ、不気味だから←
「ヒーロー科だからだよ」
「それはどういう……」
相澤先生はクラスを見回し、それから言った。
「お前たちが目指しているヒーローは、救けてもらった人から感謝されることが多い。だからこそ、誰かに感謝するという気持ちを改めて考えろって事だ。ま、プロになれるかどうかまだわからないけどな」
あ、そういう感じなんだ。
私は日々お館様に感謝してるけど。
「……なるほど！ヒーローとしての心がまえを再確認する、そしてヒーローたる者、常に感謝の気持ちを忘れず謙虚であれ、ということを考える授業だったのですね！納得しました！！」
「納得はやっ」
さすが飯田君。
真面目が服を着て歩いている飯田が納得しちゃうと、もう皆諦め承認ムードになってしまう。
私はスっと手を挙げた。
「イレイザーヘッドが最後に誰かに感謝する気持ちを考えたのはいつですか」
「……他に質問あるか？」
「無視しないでくださいよ」
別にいいけど←
「ま、その前に施設案内で軽く演習は披露してもらう予定だが」
「むしろ、そっちが本命じゃねえ！？」
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作者名：心哀雪 | 作成日時：2020年4月22日 10時
