あの最強と言われている男に気に入られたのはごく普通の女子高校生です

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〜その日の夜〜




｢眠れないな…ちょっと外でも行こうかな｣


｢あー…どーしよ…思い出しちゃうなぁ…最近は思い出さないようにしてたのに…｣


｢これから頑張っていかないと。｣


五 こんな所でなにしてんの〜？


｢あ、五条さん。えっと寝付けないので散歩でもしようかと思って｣


五 じゃあ僕も一緒に散歩しようかなぁ！君一人だと危ないしね〜！


｢大丈夫だとは思いますけど …。ありがとうございます？｣


五 なんで最後だけ疑問形なの。


｢……なんとなくです()｣


五 1つ聞きたいんだけどさ。Aはこの道に進んでよかったの？まぁ連れてきたのは僕だけどあの時拒否することも出来たんだよ？


｢なんででしょうね…｣


｢最初はなんでなんだろって思ってましたし意味わかんないとか思ってました。｣


｢でも、呪いで苦しんでいる人や呪いで死んでる人もいるって分かって、何もしない訳にもいかないし｣


｢私が出来ることがあるなら出来ることを今しておきたいって思ったんです。｣


｢私が決めた事です。私は何も後悔してないですから。｣


五 そっか。Aがそこまで考えてるとは思わなかったけどその決意があれば大丈夫だね。


｢これから少しずつ頑張ります…ﾆｺｯ｣


｢それに……｣


五 それに？


｢いえ！なんでもないです！｣


五 そっかそっか。


｢これからどんな風になるとか分からないし、いつ死ぬか分からないけど少しずつ頑張ります。｣


五 そうならないように危ない時は僕が助けてあげるから心配しないでね。(ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ)


｢え、い、いきなり頭撫でてなんですか！？｣


五 うーん。何となく撫でたかったから。


｢何となくで撫でるってどゆことですか…｣


五 照れてるの？ﾆﾀﾆﾀ


｢照れてるわけないでしょ！そんなんで！｣


五 照れても良かったのにぃ〜


｢なるわけないでしょーが！｣


五 なんかあったら僕呼んでね。


｢ありがとうございますﾆｺｯ｣


五 まぁ僕、最強だしいい男だからね！


｢………自分で言うのはどうかと思いますけど｣


五 急に冷たくなるよやめて。


｢｣


五 無視は普通に悲しいよ？


｢話聞いてくれてありがとうございました。そろそろ寝ますね。おやすみなさい。｣


五 (急に話変えた)おやすみ〜。ゆっくり休んでね〜。







Aが本気で頑張ろうと思った夜だった

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