自由な正義をⅡ【ONEPIECE】 (ページ31)

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ｸﾛｺﾀﾞｲﾙ「"クソレストラン"……！？」

"クソレストラン"という言葉に覚えがあるらしいクロコダイルが同じ言葉を繰り返す。

〈へェ……覚えててくれてるみてェだな。嬉しいねェ…〉

クロコダイルはその"クソレストラン"と名乗った男の正体を考えている様だが、こっちは正体が誰かわかっている。

ｳｿｯﾌﾟ「オイ聞いたか…！？」

ﾅﾐ「"クソレストラン"って……！まさか」

ﾙﾌｨ「サン……ﾍﾞ」

まだ正体のバレていない好都合な状況にあるサンジの名前を、さっそくバラそうとしたルフィをウソップが口を塞ぎなんとか止める。

サンジの他にもチョッパーだってまだ外にいる。

ビビがそれに気づけばなんとかしてくれるはずだ。

クロコダイルが困惑している様子を見てミス・オールサンデーはクスッと笑いをこぼした。

ｸﾛｺﾀﾞｲﾙ「てめェ一体何者だ……！！」

〈おれか………おれは……"Mr.プリンス"〉

クソレストランじゃねェのかよ。

ｸﾛｺﾀﾞｲﾙ「…そうかMr.プリンス。今どこにいる」

〈そりゃ言えねェな。言えばおめーおれを消しに来るだろう？まァお前におれが消せるかどうかは別の話で易々と情報をやる程おれはバカじゃねェ……。

お前と違ってな。Mr.0〉

煽りを混ぜたいい方にクロコダイルは青筋を浮かべた。

ﾙﾌｨ「プリンス～～～！！助けてくれェ！！！捕まっちまってんだよォ～～～っ！！時間がねェんだ！！」

子電伝虫の向こうに聞こえるように必死に声を荒立てるルフィ。

なんとか聞こえた様で、子電伝虫から小さな笑い声が聞こえてきた。

〈そばにいるみてェだな。ウチの船員達は…。─じゃあこれからおれは…〉

その後聞こえてきたのはサンジの声ではなく、銃声だった。

呻き声とともに地面に倒れる音も聞こえてくる。

〈……もしもし！？ハァ…ハァ…捕えました。この妙な男をどうしましょう。………く……！〉

先程サンジに子電伝虫の使い方を教えていた男の声だ。

ｸﾛｺﾀﾞｲﾙ「…そこはどこだ？場所を言え…」

〈ええ…『レインベース』にある"レインディナーズ"というカジノの正面門(ゲート)です〉

ｿﾞﾛ「バカか！使えねェなあの野郎…生きてんだろうな！」

ﾙﾌｨ「……サンジ～～！！」

ｳｿｯﾌﾟ「ギャーーーーッ！！ギャーーーーッ！！」

ﾅﾐ「希望が…！」

ツー…ツー…と子電伝虫の切れた音が部屋に木霊する。