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ｻﾝｼﾞ「見ろよ、天然のフライパンだぜここらの岩は！！」
サンジが切り取ったトカゲの肉を太陽の熱で熱くなった岩で焼きながら言った。
ｿﾞﾛ「んで？なんだそのラクダは？」
ゾロの質問に肉を咥えたルフィが答える。
ﾙﾌｨ「さァ…さっき鳥を追ってたらよ、あいつら飛んで逃げやがって。
そしたらコイツがトカゲに追われて走ってきたんでとりあえずおれも走ったんだ」
ﾅﾐ「野生のラクダじゃなさそうね」
ﾋﾞﾋﾞ「うん、ちゃんと鞍がついてるし…」
ｳｿｯﾌﾟ「じゃあ乗れるな！こいつに乗ってけば楽だ！」
ラクダの声を聞く限り簡単に乗せてくれるような純粋なラクダじゃなさそうだな。
ルフィが一番にラクダに乗ろうとしたが、頭を齧られている。
ﾙﾌｨ「なんだよ！！」
ﾁｮｯﾊﾟｰ「『おれは通りすがりのヤサラクダ。危ねェところを助けてくれてありがとう。
乗っけてやってもいいが…おれは男は乗せねェ派だ』
って言ってる」
ﾗｸﾀﾞ「ヴォ」
チョッパーがラクダの言葉を訳してくれる。
そんなラクダにルフィがブチ切れていた。
ルフィに便乗してウソップとサンジもラクダを蹴り始める。
ボロボロになったラクダにナミが近寄った。
ﾅﾐ「ごめんねェ、ウチの盗賊達がひどいことして。いいコじゃない♡」
ナミが顎を撫でるとラクダの目がハートに変わる。
こりゃエロラクダだな。
ﾅﾐ「キミ何て呼んだらいい？」
ナミがそう言うとルフィ、サンジ、ウソップが手を挙げてそれぞれ名前の候補をあげた。
ﾙﾌｨ「アホ」
ｻﾝｼﾞ「ボケ」
ｳｿｯﾌﾟ「タコ」
酷いな。
ﾅﾐ「じゃ"マツゲ"ってことで」
３人の意見を無視して勝手に決めるナミ。ゾロが「一番変だ」とツッコミを入れているが、ラクダ自身が満足そうなのでOKだろう。
ﾅﾐ「あと１人は…Aかビビ、どっち乗る？」
ﾋﾞﾋﾞ「私はまだ歩けるから。Aさん乗って？」
ビビにそう提案されたが、どうしようかと悩んでいるとマツゲが「ヴォヴォ」と何かを伝えたそうに声を出した。
動物の声は何を言っているかまでは正確に判断できない。
何を伝えたいのだろうか。そう考えていると、チョッパーがまた、訳してくれた。
ﾁｮｯﾊﾟｰ「『3人までなら乗せてやれるぜ』だって」
ﾅﾐ「あら、じゃあ2人とも乗れるじゃない。さ、早く乗って」
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作者名：カラー | 作成日時：2021年9月9日 0時
