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ルフィが鳥達を追いかける。鳥が振り向いた時に少し見えたその顔は殴りたくなるほど憎たらしく笑っていた。
ﾋﾞﾋﾞ「追っちゃダメよルフィさん！！」
ｻﾝｼﾞ「あのバカ…！」
ﾅﾐ「こらァ！あんた戻ってこられるのー！？」
ｳｿｯﾌﾟ「戻れェーールーフィー」
仲間達の声も聞かずに鳥を追いかけどんどん離れていってしまった。
すぐに姿が見えなくなってしまったが、岩場を出て追いかける者は居なかった。
どうせすぐ戻ってくると高を括っていたから。
＿＿＿＿＿＿＿＿
ｳｿｯﾌﾟ「ルフィの奴遅せェなァ」
ﾁｮｯﾊﾟｰ「ﾊｧやっぱ迷っちゃったのかな」
少し待ってみたが帰ってこない。
ﾅﾐ「ﾝもう、方向音痴のクセに飛び出していっちゃうんだもの」
ﾋﾞﾋﾞ「まだルフィさんの知らない砂漠の危険がたくさんあるのに…」
ｻﾝｼﾞ「あいつ、飯も食わねェで、腹空かしてるんじゃねェか？」
サンジのその一言でゾロが腰をあげた。
ｿﾞﾛ「しょうがねェな」
ｻﾝｼﾞ「全くだ」
ゾロとサンジがルフィを探しに行こうとしている。
この２人は仲がいいのか悪いのかわからないな。
ｴｰｽ「すまねェな、至らねェ弟で」
『世話をかける』
私達言葉に２人は少し笑った。
２人が岩場を出ようとした時、大きな揺れが私達を襲った。
ｳｿｯﾌﾟ「な、なんだ、この地鳴りは…」
砂嵐かと思ったが、こちらに向かってくる声が３つ。
何かに追われているラクダと、ルフィ。
揺れる方からラクダに乗ってきたルフィをウソップが見つけた。
ﾋﾞﾋﾞ「あれってまさか、」
ﾅﾐ「なんであいつラクダに乗ってんの！？」
ｻﾝｼﾞ「それで！追ってきてるのはなんだ！！」
ｿﾞﾛ「よく見えねェ！！ていうよりは砂の中に何かいるんじゃねェのか！？」
何かに追われながら私達のいる岩場に向けて逃げてくるルフィ。
砂の中から追いかけてきていたやつが姿を現した。
砂の中から出てきたのは、巨大なトカゲだった。
ﾋﾞﾋﾞ「サンドラオオトカゲ！！」
ビビがトカゲを見て大声で叫ぶ
ｳｿｯﾌﾟ「なな、なんだそりゃ！」
ﾋﾞﾋﾞ「砂漠に住むトカゲの中では最大級爬虫類で、普段は砂の中で獲物を待っているのよ！
鋭い鉤爪と牙を持ってるけど、それが使われる事はあまりないわ。
なぜなら彼らは巨大すぎて獲物を丸呑みにしてしまうことの方が多いから！！」
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作者名：カラー | 作成日時：2021年9月9日 0時
