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ｳｿｯﾌﾟ「なんだあいつ戻ってきたぜェ？」
ﾙﾌｨ「大変だァ！！」
戻ってきたルフィは鳥が怪我をしていると大騒ぎして、チョッパーを連れていこうとする。
ﾋﾞﾋﾞ「鳥！？ちょっと待ってルフィさんその鳥ってまさか！！」
ビビは怪我をした鳥の事を知っているようだ。
＿＿＿＿＿＿＿＿
岩場に全員で行くとルフィが置いてきたはずの荷物が一つもなかった。
ﾋﾞﾋﾞ「やられたわ…」
ﾙﾌｨ「ホントなんだ、さっきここに死にそうな鳥が！」
気沈むビビと本当にいたんだと騒ぐルフィ。
ﾋﾞﾋﾞ「ごめんなさい、先に話しとくべきだったわ。ワルサギは旅人を騙して荷物を盗む砂漠の盗賊よ…」
ﾙﾌｨ「なにィイィイイ！？」
ｳｿｯﾌﾟ「鳥が怪我したフリを？そりゃサギじゃねェか！！」
ﾋﾞﾋﾞ「そう…サギなの…」
そういやそんな鳥いたな。ルフィくらいバカ正直なら簡単に引っかかるだろう。
ルフィは自分が騙されたことに驚いていた。
ｻﾝｼﾞ「あれは３日分の旅荷なんだぞ！？鳥になんかに盗まれやがって、この砂漠のど真ん中でよりによって全員の荷物全てだと！？水も食料もなくてどうやって砂漠を！！」
一味のコックが「どうするんだ」とルフィに怒鳴る。
ﾙﾌｨ「だってしょうがねェだろ、騙されちまったんだから」
悪びれもなく言うルフィ。
ｻﾝｼﾞ「てめェの頭は鳥以下か」
ﾙﾌｨ「なんだとォ！？」
ｿﾞﾛ「やめろ、お前ら」
喧嘩を始めようとしたルフィとサンジを止めようとしたのはゾロだった。
そんなゾロの肩にエースが手を置く。
ｴｰｽ「止めても無駄だ。こうゆう時はとことんやり合えばいいのさ」
『喧嘩しても喧嘩を止めても食料は戻ってこないしな。少し休もう』
ｿﾞﾛ「そうだな。カッカすんのは全部暑さのせいだ。まァ食料くらい何とかなんだろ。死ぬほどのこっちゃねェ。この事は忘れようぜ」
頭から布を外したゾロが近くにあった岩に座りながら言った。
ｳｿｯﾌﾟ「あァ、考えると余計喉渇くしな」
他のみんなも同じ考えのようで、それぞれ座って休憩を取る。
＿＿＿＿＿＿＿＿
未だ喧嘩を続ける２人の前にルフィが盗られた荷物を持つ鳥達が現れた。
その中の１羽が２人に見せつける様に水をごくり、と飲み、どこかへ向かって歩き出した。
ﾙﾌｨ「おれ達の荷物を返せェ！！！」
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作者名：カラー | 作成日時：2021年9月9日 0時
