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『だからって仲間にはならねェから手ェ離せルフィ』
話している間に腰に回った手の主に声をかけた。
ﾙﾌｨ「なんでだよA〜〜、仲間になってくれよ〜」
『だから無理だって』
「嫌だ嫌だ」言っているルフィを宥めるウソップとチョッパー。
それを笑ってみているとふいに頭の上に手が置かれた。
『エース？』
その手の正体はエースだった。エースは不安げな顔で私を見つめる。
ｴｰｽ「……お前無理してないか？自由に、やれてるか？」
『私の事心配してくれてんのか？ありがとな、大丈夫。無理してない。楽しくやれてるし、ちゃんと仲間もいる』
頭の上にあった手を触り「ちゃんと自由だよ」ながら答えた。
ﾙﾌｨ「エース！エースは仲間にならねェか！？」
標的を私からエースに変えたルフィが大声でそう言った。
ｴｰｽ「おれはある男を追ってんだ。そいつの名前は黒ひげ…」
エースはジョッキの中身を一口飲み話し始めた。
ｳｿｯﾌﾟ「黒ひげ？」
ﾋﾞﾋﾞ「ドラム王国を襲った海賊ね、」
ｴｰｽ「奴は元々白ひげ海賊団２番隊隊員、おれの部下だった。それで海賊船最悪の罪、奴は"仲間殺し"をして船から逃げた。で、隊長のおれが奴を見つけて始末を付けなきゃならねェって訳だ」
ｳｿｯﾌﾟ「それで奴を追いかけてるのか」
エースの言う黒ひげは"マーシャル・Ｄ・ティーチ"
奴は白ひげ海賊団の古株。船の掟くらい熟知しているハズなのに４番隊隊長サッチを殺して、悪魔の実を奪って逃げた。
私がその事を聞いたのはティーチ……黒ひげを追ってエースが船を出た後だった。
私もエースと共に黒ひげを追おうとしたが、オヤジに止められた。
エースにもこの件からは手を引けと言ったらしいが、それを無視して出たそうだ。
ｴｰｽ「おれがこの国に来たのも黒ひげをユバで見かけたって情報を掴んだからだ」
ﾅﾐ「それじゃあ、あたし達の目的地と同じだわ」
ナミがそう言って、ビビがアラバスタの地図を広げた。
ﾋﾞﾋﾞ「今この船はサンドラ川に入ったわ。そしてまず、エルマルに上陸。アラバスタの内陸をさかのぼり…ここ、ユバに行くの」
ｴｰｽ「なるほどな。次の目的地はユバか」
地図を指しながら教えてくれるビビの上からエースが覗き込みながら言った。
ｻﾝｼﾞ「ナミさんとビビちゃんとAちゃんと一緒ならどこへでも〜♡」
ｿﾞﾛ「言っとけラブコック」
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作者名：カラー | 作成日時：2021年9月9日 0時
