自由な正義を【ONE PIECE】 (ページ28)

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ｴｰｽ「とにかく船を探そう。海岸にでるか」

ﾙﾌｨ「だな」

『早く見つかるといいな』

私達は一度止めた足をまた進めた。

「なっ！てめェらァ！！」

「待ちやがれ！！」

「やっちまえ！！」

リーダーらしき男の一言で周りの男共が一斉に斬りかかってきた。

多勢に無勢という言葉を知らないのかこいつらは。

それにさっき昇格がどうこう言ってたが昇格できるのは1人か2人。

ここにいる大半は昇格できないだろう。

頑張るだけ無駄だな。

私はひらりと攻撃をかわしながら「バカだなー」と考えていた。

「くそっ攻撃が当たらねェ！」

嘆く男の鳩尾に拳を入れて気絶させる。

ふとルフィの方を見れば、大勢に抑え込まれていたが、その下から手を伸ばし、ロープに掴まり人の山から抜け出していた。

「な、なんだ！？腕が伸びたぞ！？」

「悪魔の実の能力者か！！」

そう言いながらもロープにしがみつくルフィに銃が放たれた。

ルフィはその弾を全て受け、弾き返した。

ﾙﾌｨ「びっくりするだろこのやろォ！！」

『普通びっくりするだけじゃ済まねェけどな』

弾き返した弾の1つがリーダーの男の頬をかする。

抉れた頬を見て刀を持って斬りかかってきた。

その刀をエースが片手で受け止め、火をつける。

その間にルフィが腕を伸ばした。

ﾙﾌｨ「"ゴムゴムのバズーカー"！！」

その一撃で男はどこかへ飛んで行った。

そして2人の背中を狙う1つの影。

私はそいつを蹴り飛ばした。

『誰がこいつらをやらせるかよ』

ルフィとエースが倒した男と、私が倒した男。

この2人がこいつらのツートップだったのだろう。

周りの奴らはすっかり意気消沈してしまっている。

そんな奴らを見て2人は何事もなかったように歩き出した。

結局こいつらの目的は何だったのだろうか。

賞金稼ぎなら昇格なんて話は出てこないハズだ。

立ち止まり思考を巡らせたが、エースの声で顔をあげた。

ｴｰｽ「A、何してんだ行くぞ」

『ああ、今行く』

まァ、いいかと考えをやめて2人に追いつく。

「ひ、ひる…怯むなァ！」

「ナンバーエージェントの椅子がかかってるんだ！！」

「お、追え！！」

後ろで諦めなかった数人が声を荒げ、士気を高めている。

大人しく諦めとけばいいものを。