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ﾙﾌｨ「ありゃァ？おかしいな〜。なァんでおれしかいねェんだ？」
ｴｰｽ「全くこれじゃ逃がしてやった意味がまるでねェな」
『なんで仲間と一緒に逃げてたのにはぐれんだよ』
細い路地で樽の上に座るルフィに屋根の上から声をかけた。
ﾙﾌｨ「あ！」
『「よ！」』
私とエースは屋根の上から飛び降りルフィに近寄った。
ﾙﾌｨ「エース！A！久しぶりだなァ！！何年ぶりだっけ？」
ｴｰｽ「さァな。相変わらずマイペースなのはガキの頃から変わっちゃいねェなルフィ」
ﾙﾌｨ「２人もな！」
「にしし」と笑うルフィと、優しい顔で笑うエース。
私は２人をいっぺんに抱きしめた。
『また３人で会えてよかった』
２人は最初こそ驚いていたが、すぐに抱き締め返してくれる。
２人を離すとエースとルフィは顔を見合わせ、ガチっと手を握り合い樽の上で腕相撲を始めた。
ﾙﾌｨ「エースが悪魔の実を食ってたのはびっくりしたけどそれ以外は同じだ！エースが畑に飛び込んでスイカ１００個食って、口から種を鉄砲みてェに飛ばして逃げた時と！」
『それエースじゃなくてお前の話だぞ』
ﾙﾌｨ「ここにでっかいたんこぶつくったろ！」
ｴｰｽ「それはお前とAの話だ」
『うっ』
２人は顔を真っ赤にして勝負を続けたが、中々決着がつかない。
勝負に耐えきれなかったのは樽の方だった。
圧に負けて樽が壊れ、水が零れる。
ﾙﾌｨ「いやァ懐かしいなァ！それにしてもお前らなんでこの国にいるんだ？」
ｴｰｽ「なんだ、ドラムでおれの伝言聞いたわけじゃねェのか？」
ルフィはなんの事か分からないらしく「ドラムで？」とエースの言葉を繰り返した。
そんな様子のルフィを見てエースは「問題ない」と返していた。
ｴｰｽ「おれは野暮用でこの辺の海まで来てたんだ。お前に一目会っておこうと思ってよ」
グランドラインを１人で逆走するとかバカのやる所業だよな。
ﾙﾌｨ「野暮用？」
エースはリュックから水筒を取り出し、話し始めた。
ｴｰｽ「あれは今白ひげ海賊団にいるんだが…」
ﾙﾌｨ「白ひげ海賊団？」
ルフィに水を渡し、背中を向けた。
ｴｰｽ「これは白ひげ海賊団のマーク。おれの誇りだ」
ルフィはあまり興味がないようで「へェ」と呟く。
ｴｰｽ「ルフィ。お前白ひげ海賊団に来ないか？もちろん仲間も一緒に」
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作者名：カラー | 作成日時：2021年9月9日 0時
