自由な正義を【ONE PIECE】 (ページ15)

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じいさんが連れて来たのは本部の敷地内にある海岸だった。

ｶﾞｰﾌﾟ「もう一度聞く。お前らはあの麦わらのルフィと友達なんだな」

ｺﾋﾞｰ「ヘルメッポさんはどうか知りませんが、ぼくはそうです！別れてもずっと友達だと言ってくれました！」

その事を聞いたじいさんは「海賊と友達なんて奴らを海軍に置いておくわけにはいかん」と言った。

自分で拾ってきたくせに。

ｶﾞｰﾌﾟ「幸いこの事を知っているのはわしとAだけだ。海兵になりたいか！」

ｺﾋﾞｰ「ちょっと待ってください！確かにぼくはルフィさんと友達ですがヘルメッポさんは別に…！」

自分を庇おうとしたコビーを遮りヘルメッポは言った。

ﾍﾙﾒｯﾎﾟ「なりてェよ。なりてェからここにいいるんだ」

ｺﾋﾞｰ「ヘルメッポさん…」

ﾍﾙﾒｯﾎﾟ「バァカ。そんな事今更聞いてくれる相手かよ。連帯責任だ、連帯責任」

へへっとヘルメッポは笑った。

ｶﾞｰﾌﾟ「コビーはどうした。なりたくないのか」

ｺﾋﾞｰ「…なりたいです！！」

ｶﾞｰﾌﾟ「なら四の五の言ってないでとっととかかってこい！」

じいさんの言葉で２人はスカーフを取り、シャツを脱ぎ捨て、コビーは眼鏡も投げ捨てた。

２人の身体は本部に来た時より幾分かは筋肉がついていた。

私は近くの坂に腰掛けていたボガードの横に腰を下ろす。

ボガードと一緒に２人の覚悟を見届ける。

が、途中で飽きてボガードのふかしている煙管を見つめた。

『それ、おいしい？』

ﾎﾞｶﾞｰﾄﾞ「…あげませんよ。吸うのもだめです」

『けち』

不貞腐れ砂浜に目を戻せば、２人が倒れ動かなくなっていた所だった。

じいさんが私達の所へ歩いてきている。

その時ふらりとゾンビの様にコビーとヘルメッポが立ち上がった。

ｺﾋﾞｰ「まだまだァ...！」

ﾍﾙﾒｯﾎﾟ「まだ死んでねェぞォ！」

ｺﾋﾞｰ「自分でなるって決めたんだ！！そのために死ねるんなら本望です！！」

ﾍﾙﾒｯﾎﾟ「諦めてたまるかァ！」

コビーと言葉にルフィの面影を感じた。

ルフィからの受け売りだろうか。

ｺﾋﾞｰ「ぼくは海軍将校になる男だァ！！！」