自由な正義を【ONE PIECE】 (ページ14)

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雑用──もといコビーとヘルメッポはその日から昼は雑用として働き、夜に鍛えることにしたらしい。

がむしゃらに体を鍛え続ける２人を酒を片手に自室の窓から眺める。

『いつまで続くかな』

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２人がそんな生活を続けていたある日。私は手配書がずらりと並んでいる廊下にいた。

新しく懸賞金がかけられた奴、懸賞金が上がった奴。

これも覚えていて損はない。捕まえればボーナスも出るし。

端の方から１枚ずつ見ていけば途中よく知った顔があった。

『ルフィだ！３０００万ベリー！東の海(イースト･ブルー)一の額だ。やるなァ』

東の海(イースト･ブルー)の１０００万超えの海賊達を倒してると聞いてはいたが、初頭の手配から３０００万もあの首にかけられるとは思ってなかった。

後でこの手配書もらって部屋に飾ろう。

むふふと考えていれば「ルフィが賞金首なのはおかしい」と声が聞こえてきた。

廊下から顔を出すと草むしりをしながらルフィの話をしているピンク頭と金髪が見えた。

私はバレない様に近づく。

ｺﾋﾞｰ「割り切れないじゃないですか！ルフィさんとは友達なんですよ」

そう言ったコビーの口をヘルメッポが塞いだ。

ﾍﾙﾒｯﾎﾟ「バカ野郎！海賊と友達なんて海兵がいるか！二度とそんな事口にするんじゃねェ。海軍クビになるぞ！」

忠告するヘルメッポの手を払いのけてコビーは反論した。

ｺﾋﾞｰ「そのくらい弁えてます！他のところでは言いませんよこんな事！」

『メットの言う通りこんなとこで話すもんじゃねェよ。誰がどこで聞いてるか分かんねェからな』

「「う、うわぁあああ！！A中将！！ガープ中将！！」」

後ろから急に声をかけたせいか、私の隣にじいさんがいるせいかは分からないが２人は大声をあげ、せっかく集めた雑草の山に突っ込んでしまった。

ｶﾞｰﾌﾟ「なんだい面白そうな話してたじゃないか。わしにも聞かせてくれや」

『私も聞きたいな。誰と友達だって？』

ｶﾞｰﾌﾟ「…ちょっとツラ貸せや」

犬の被り物をしたじいさんの顔は真顔で私も少し怖かった。