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【優吾】
黄「先生、なんて？」
青「え…」
黄「寄ってきたんだろ？亀梨先生んとこ」
青「…よく、頑張った…て。しょっぴ…も。ｹﾎｯ…」
限界まで父親貫いた樹から、トロンと微睡に落ちたAを受け取って寝つかせた後。
次は弟の番だとリビングに戻れば、ひとりで肩震わせていて。
こんな弱っちゃうの、久々だなぁ…とか思いながら問いかければ、返ってきたのは見当違いな答え。
でも…きっと、そこが一番…苦しかったんだろうなって。
黄「…よかったじゃん」
青「でも…っ」
黄「ん？」
青「また、熱…っ、ﾊｧ…喘息も…っ…」
“こんな体、嫌いだ”
いつだったか、ボロッボロ涙流して、まだガキだった樹は泣き叫んだっけ…。
どうせ、あの頃と似たようなこと考えてんだろうけど。
…お前、もうガキじゃないのよ。
黄「樹、お前さ…。今日、いっちばん頑張れたの…自分で何か、分かってる？」
青「え…？」
黄「…今日まで、2人のために必死こいて父ちゃんしたことも、家のことも、仕事も、何もかもぜーんぶ背負い込んで突っ走ったことも、確かにすげぇけどさ」
青「ぇ、なに。…わかんねぇ」
黄「…ちゃんと、周り頼ったことじゃね？“助けて”って、ようやく言えた…俺は、それが…一番頑張ったと思う」
悔しかっただろう。
不調を認めることも、立ち止まってしまうことも…自分が動けなくなったら子どもたちがどうなるかって、不安もあっただろう。
すげぇ葛藤したんだろうけど…ちゃんと、周りを頼った樹の選択は、間違ってなかった。
プライドなんて、意地なんて…そんな、ガキん時と同じようなもの全部投げ捨ててSOSの出せた弟は…十分、立派だったと思う。
黄「まぁ…もうちょい早く、出してもよかったと思うけどな」
青「へへっ…なんだ、それ…」
黄「樹？いいんだよ、頼って。周りに、助けてもらえばいい。…ちぃの代わりにはなれねぇけど、穴埋めなんて、できるわけねぇけどさ。ちぃと助け合ってた分…ほんの少しくらい、分けてよ」
青「っ…！」
黄「お前さ、親友っていうの？頼れるやつら、多いんだから。ちゃんと頼れ」
青「んっ…」
俺の弟は、泣き虫だ。
北斗とAのパパは、気丈で強い…カッコいいパパだけど…。
俺の弟は…やっぱり今も、泣き虫なままだった。
-Fin-
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
