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【渡辺】
なんとなく、北斗のこと一人にしたくなくて。
無理いって最低限のことだけは業務を請け負って、北斗のそばに居させてもらった。
勤務の終わりとともに、フラッと北斗の部屋をのぞいてくれた先輩が、とりあえず着替えだけして、ほっくんのところに泊まってあげたら？なんて、ありがたすぎる助け舟。
俺と北斗との関係を、北斗がチビの時から知ってくれてる先輩だったからね。
渡辺「ほんと…あっちぃ。…耐えろよ、朝まで」
黒「…ん」
渡辺「ふははっ…。それ、返事のつもりかよ…」
そのうち夜は明けるわけで。
残念ながら、わずかな望みにかけたこの高熱は下がりはしなかったけど…まぁ、上がらなかっただけ。
宮舘「起こして。説明するから」
渡辺「…ん。北斗〜…ほーくと〜…起きれそ？」
黒「…ん、ぁ…っ、ﾊｧｯ…」
宮舘「さすがにまだしんどいね。…ごめんね、北斗。しんどいとこ悪いんだけど、ひとつ、検査したくてさ」
黒「ぇ…検査…？ﾊｧｯ、なん、で…っ」
渡辺「この高熱と、その…首から上の痛み。あと、まぁ…お前昨日痙攣まで起こしてるからさ…」
黒「…まじ、か」
まだ寝起きでふわふわした様子の北斗を、話しながらなんとか少しずつ覚醒させて。
それなりに覚悟だって必要な検査ではあるから、ちゃんと説明をして、でも、きちんと安心できるように。
そう思って、ひとつひとつ段階を踏んでは、涼太と2人で北斗に説明をしていた時だった。
渡辺「ん、不安だよな…」
黒「…っ、ごめ…っ、ﾊｧｯ」
渡辺「大丈夫、大丈夫。今のうち、不安な気持ち…全部、吐き出しといていいよ」
黒「ﾊｧｯ…っ、ゃ…」
渡辺「やだよなぁ…。こんな説明されたら、ビビるわ、そりゃぁ…」
ほぼ確定で髄膜炎なのは間違い無いのに、いくら麻酔するから検査中の痛みはないといえ、麻酔する時はそりゃそれなりに痛いわけだし。
なにより、見えないところで腰に針刺されるなんて、そんな説明されちゃ…俺たちでさえ、いざ患者側になったら同じように恐怖を感じるんだろう。
渡辺「俺、検査中もいるから」
黒「ん…っ」
渡辺「ふははっ、そんな握んなくても大丈夫だって。逃げねぇよ」
まだ熱に体力奪われたまま、スッと眠りについた北斗は、もう一度起きるまで、俺の手を離すことはなかった。
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
