誰のせいでもないし、誰にもどうしようも。�� ページ36
【宮舘】
黒「しょっぴー…俺、自信ない…」
渡辺「はぁ？これで…？」
黒「判定なんて、結局は“受けられた”結果でしかない。…どんなに学力をつけても、俺の体に…微塵も自信が持てない…。たった一回のそのチャンスに受けられなかったら…AもBもないよ」
消えそうな声が、不意に耳に入ってしまった。
その声と、きっと北斗のそばにいるであろう声に、何年も前の彼の言葉を思い出した。
“なんで、今…？”
あのとき翔太も、同じこと…言ってたな。
彼なら、きっと北斗の気持ちをうまく包んでくれるだろうと、部屋に入らず医局に戻ったその日の…夜中。
Ns.『宮舘先生！北斗くん…北斗くんがっ！』
新人さんからの慌てたコールに、耳を塞ぎたくなった。
状況の全く掴めない、最悪なコールだったけど、それだけ慌てて整理ができないほどに、予測のできなかった、そんな状況なのかも…ということだけは、なんとか予測が立てられた。
宮舘「今、どこにいるの？北斗の部屋？」
Ns.『え、あ…いやっ…北斗くんの、部屋は…渡辺さんが』
宮舘「翔太に、俺に連絡するように言われたんだね？」
もうこれは状況など掴めないだろうと思いながら、彼女を落ち着かせて聞き出した情報。
渡辺「北斗、ちょっとボタン開けるな。…っし」
黒「ﾊｧｯ、んっ…ぁっ、ぅ〜っ…っ、ぅぁ…ﾊｧｯ、ｯｸ…」
渡辺「んー、やだね。しんどいね…。大丈夫、大丈夫だからな…すぐ先生来るからね」
“北斗が何か危険な状態で、翔太がついてる”
その情報だけを持って北斗の部屋へ行けば、カタカタと震える北斗。
…痙攣？
宮舘「ごめん。遅くなった」
渡辺「正確な時間分かんないけど、今…3分半。ちょっとずつ弱まってはきてる」
宮舘「おっけ、ありがと。北斗、ちょっとお薬入れるからね…。これで落ち着いてくれたらいいけど」
頼むから落ち着いてくれ…と思うことしか、ただ見守ることしかできない。
黒「ﾊｧｯ、んっ…ぁっ、ぅ〜っ…っ…」
渡辺「苦しいなぁ…」
宮舘「ん…ちょっとずつ、落ち着いてきたか…」
ジワジワと薬が効いてきて時計をみれば、さほど時間が経っていたわけではなかった。
時間以上に長く感じた数分間だったけど、一旦この薬入れて落ち着いてくれたのなら…。
そう、思っていたのに…。
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
