帰る場所はここだから ページ31
【北斗】
「にぃに！」
黒「んー？なにこれ」
「ふふっ。田中建設株式会社の癒しスペース的な？お菓子と、アイスと…あとねぇ、カフェできるようにバリスタもあるよ！」
黒「いや、どう見てもAの部屋にあったもの移動させただけね？てか、あなたの好きなものばっかじゃない」
「え？みんなも好きでしょ？」
見て見て〜！なんて呼ばれた事務所の一室へ行けば、なんだか洒落たコーナーが出来上がっていた。
まぁ、犯人はうちの妹なんだけど。
きっと、引っ越して使わなくなったもの…部屋に置いてた冷蔵庫だとか、バリスタだとか、そんなものの行き場に構って思いついたんだろう。
赤「え！なにこの部屋〜！すごいじゃん！」
「へへッ！でしょー？ジェスも、好きなおやつ持ってきていいよ！この棚、ちょっとずつ、みんなの好きなものでいっぱいにしよ〜」
赤「いいねぇ〜！」
黒「そのうち炊飯器とか置き始めそう」
「それはしませーん」
ケタケタ笑って、楽しそうな2人を横目に、届いたばかりの新しい案件の資料に目を通す。
思ってたよりも大きそうな案件に、柄にもなくワクワクしちゃって、すぐにでも伝えたい相手は、冷凍庫いっぱいのアイスに夢中だった。
黒「父さん？」
青「んー？」
黒「この案件、マジで俺がもらっていいの？阿部ちゃんとかじゃなくて…？」
青「え、どれ？…あぁ！これね。ふふっ…。阿部ちゃんからの、推薦。北斗にやらせてみたいって。期待の一件になります」
黒「うおぅ。それはちょっとプレッシャーかもぉ…」
嘘、とは言わないけど…プレッシャーよりも、ワクワク感の方がよっぽど大きかった。
なにより、尊敬する阿部ちゃんに、期待して任せてもらえた仕事だってのが、嬉しくて仕方なかった。
「あ！新しいやつ」
黒「ん、そ」
「にぃに、嬉しそう」
黒「んー？ふふっ。嬉しそう、じゃなくて、嬉しいよ」
明日、仕事が休みなのがもどかしいくらいだった。
なんとなく、家業だからといつかは事務所を継ぐつもりで幼い頃から志した建築の道だったけど、今じゃ相棒のジェシーとの仕事が楽しいことも相まって、この道を選んでよかったなって。
仕事への楽しさの傍ら、忘れかけていた不安がひょこっと顔を表したのは、そんな時分だった。
青「A、しばらくダメかも」
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
