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【樹】
周りに目を向ければ、やれサークルだ、実習だ部活だ、バイトだって明け暮れてる、同い年くらいのやつら。
まぁ、俺の高校の同級生は割と同じタイミングで就職っていう道を選んだやつが多いけど、やっぱり世間大多数から見れば、俺らは少数派。
だけど、そんなのどうだっていい。
どうだっていいと思えるくらい、守りたいやつが、大切なやつが、この人のために…って思える、その強さが全然違うから。
深澤「まーた見てんのかよ」
青「あ！お疲れっす！へへへぇ〜、ねぇ、見てくださいよ師匠！可愛くないですか？」
深澤「ヘラヘラすんな」
青「仕方ない。可愛いんすもん」
深澤「ちぃとどっちが可愛い？」
青「マジ、そういうのよくない。どっちもベクトル違いますから！」
俺にはわかんねぇもーん！なんてゲラゲラ笑いながら、俺のケータイ取り上げては、北斗の写真とちぃの写真をチラチラ見せてくる師匠。
高校生の時から、俺のこともちぃのことも可愛がってくれてた師匠。
なんだかんだ、俺たちが夫婦になって、こうして俺が就職して、あの頃と同じように気にかけてくれていることは、よく分かっていた。
それが証拠に、誰より北斗に貢いで、北斗の写真をせがんで、俺を、ちぃを心配してくれていた。
あ…しょっぴーと、同じくらい。
“帰ったら、話したいことある”
ちぃからそんなメッセージが届いていたのは、なんの前触れもない、いつも通りの昼休み。
深澤「…なにお前、浮気でも疑われてんじゃない？」
青「師匠、マジそれはさすがの俺でもキレますよ？」
深澤「悪りぃって、思ってねぇから。でも…こんな文面送ってくるようなやつじゃないじゃん、ちぃ。なんか真面目すぎて不気味」
青「人の嫁をなんだと思ってんすか」
なんて言ってるけど、深澤くんの言うことは当たらずも遠からずで、俺も似たようなことを思っていた。
いますぐにでも、許可が降りるなら帰りたいくらいの違和感はあったけど、そんなことしたって、多分ちぃはいいから仕事に帰れと俺を突っ返すだろう。
「ごめん、樹くん…」
そんなソワソワに半日耐えて、ようやく家に帰れたその直後。
すやすや眠る北斗を横目に、どれだけ泣いたんだって一発でわかる程のちぃの、震えた小さな声。
その声に、察してしまったんだ。
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
