怖さは優しさに、強さに。 ページ21
【北斗】
なんとなく、目が覚めた。
ザワッとする感覚が、気持ち悪くて起きた。
なにがってわけじゃないし、自分がどうってことじゃないのに、こんなざわめきを覚えるなんて変な感じしかしなくて、頭に浮かぶのは、２つ隣の部屋で入院する妹のこと。
そっと部屋を出て、妹の病室に目を向ければ少し騒がしくて、嫌な予感が当たってしまったことを察した。
“病気、悪くなったら…って、思う…？”
数日前に、2人したそんな会話が頭に浮かぶ。
“爆弾が…ずっと、ここにあるようなものでしょ。もちろん、Aの、血液も。だけど…怖がってたって、仕方ないなって…そう思ったりもするよ”
自分の発した言葉が、怖い。
あんなこと、言わなきゃよかった。
確かにあれが、本心だった。
本心だったし、Aを勇気づけるために伝えた言葉だったけど、その爆弾が、こんなにも簡単に…。
黒「A…？」
佐久間「おーっと…なに、お兄さん、起きちゃった？」
黒「え、あ…なんか…嫌な感じ、して…」
宮舘「えっ…」
黒「あ、ちが…俺は、大丈夫。なんにも…」
俺が動揺してんのが、先生たちには俺まで体調崩したんじゃないかと思われたみたいで、ビックリしたみたいな顔で慌ててこっちを振り向く宮舘先生。
チラッと見えたAはものすごく顔色が悪くて、佐久間くんと宮舘先生の感じ見ると、あんまり状態は良くないんだと思う。
宮舘「佐久間、ごめん！A、吐くかも…！」
「…っ、ﾊｧｯ…ﾊｧｯ…ｹﾎｯ、ｹﾞﾎｯ…ｴﾎｯ、ﾊｧｯ…」
佐久間「おーっと、ごめんよぉ〜…苦しいね、もうちょっとだからね〜…。にぃにも、お部屋いるからね〜」
宮舘「お〜、強いなぁ、A。佐久間、そのまま手握ってて。脈拍だけ気をつけて見ておいてほしい」
必死に目の前で、Aのために動いてくれる先生たち。
苦しそうなAの表情。
血の気の引いたAの顔見てたら、なんか俺までちょっと体を血が巡る、嫌な感覚…。
ここにいるって、そう強がった手前…なんとなく、言い出しづらいんだけど…。
佐久間「ちょ、北斗！北斗〜？」
黒「ごめ、なんか…気持ち悪くて…っ」
佐久間「いいよ、いいよ。一回そのまま座ろ。ちょっと冷たいけど、床座っちゃお」
結局、佐久間くんに助けてもらうんだ…。
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
