私の天使4

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あれからテレビも見てないし
雑誌コーナーとかも
立ち寄らないようにしてたのに…

心臓がバクバクうるさい
手が震える


心が…かき乱される


結局何も買わずに
コンビニを出た






母「おかえり。
なんか封筒届いてたよ？」



机に置いてある封筒には
"山田A様"とだけ書かれてる



『・・・・・』



差出人の記入はないけど

この字

見覚えしかない



『章ちゃん…』



大急ぎで封を開けると

チケットが1枚


"関ジャニ クリスマスコンサート"

『・・・・・』



12月24日…

クリスマスイブのライブ



見に行っていい…ってこと？


期待していいってこと…？





嬉しくて涙が

『うぅっ…ぅっ』


章ちゃん・・・



あいたい


あいたいよ




奥底にしまった想い


章ちゃんの夢を邪魔したくない


私の夢と章ちゃんの夢は
一緒なんやから


ひたすら夢に向かってれば
いつかあえる


そう信じて
ホルンに打ち込んできた…

あいたいって気持ちには
蓋をしたはず


それやのに


こんなにも簡単に

ただ、あいたい

それ以外考えられへんくなるなんて






翌日

『泉先輩、これ…』

唯一、相談相手になってくれてる
泉先輩

チケットを見せると
眉間にシワがよった

泉「なにこれ…？」

『家のポストに入ってたんです。
…たぶん章ちゃんかなって』

泉「は？この期に及んで？」

『えっ…』

泉「だって、
あれからどんだけ経った？
やることだけやって
逃げて。
今さらなんなんよ。」

先輩はえらくご立腹で
チケット破いてまいそうな勢いやったから
慌てて片付けた

私は章ちゃんにあえるって
舞い上がってたから
先輩もよかったなって
言ってくれると思ってたけど…

泉「A、行く必要ないで。
あんなに悲しい思いさせたくせに。」

『・・・でも』


それはそうなんやけど

辛い思いもしたんやけど



『あいたい…です……』




泉「・・・・・」

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