私の天使4

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雨が降っててよかった

そう思えるぐらいの沈黙


私の言葉に動揺してるのか
章ちゃんの瞳は揺れていて
薄暗いリビングなのに
キラキラ光ってる



「…ええで。」


ポツリとこぼすと
私の後頭部に手を回し
唇をふさがれた

そのまま後ろのソファーに押しつけられて
体がズルズルと下へ降りていく



上から見つめられてる

それはそれは
愛おしいそうな目で


あ、顎の下のホクロ

こんな近くで見たんはじめて


ほっぺに触れてみたい衝動にかられて
手を伸ばすと

その手を重ねて頬ずりしてくれる


それからまたゆっくりと

キスが降ってきて…


私の全てを愛してくれた



好きって
底が見えへんものなんかな

こんなに夢中になれる人なんて

他にいるはずないよ



あぁ、私、今

世界一幸せな自信がある








目が覚めると章ちゃんはもういなかった







それから章ちゃんは








私の前から姿を消した

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