私の天使4

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ピンポーン


しばらく放心してると
チャイムが鳴った


こんな夜中に


お母さんは夜勤やし…

もしかしたら早退してきたとか？

でもチャイム鳴らさんと入ってくるやんな


ピンポーン
ピンポーン


物音をたてないように
そーっと覗き窓から覗くと


『―――っ・・・』


章ちゃん



大急ぎで開けると

「Aっ、、」

ずぶ濡れで飛び込んできたと同時に
そのまま抱きしめられて
キス…


扉が開いてることも忘れて
夢中で章ちゃんにしがみついた







「…ごめん、、、こんな夜中に」



バスタオルを渡してリビングに案内し、
お茶を出す

『私が、、、わけわからんこと言うから』

お茶を出したおぼんを胸に抱えて
正座をすると
章ちゃんも正座して私を見つめる


「俺がまだガキやから、
Aの不安な気持ちを完全に
拭うことはできひんと思う。
…それはほんまにごめん。」

『・・・・・』

「でもな、」

私のおぼんを下に置いて
両手をにぎりしめながら
うつむいた

「あんな悲しい…
俺が忘れへんのを夢やなんて
言わんといて」

『・・・・・』

章ちゃんを責めたいわけじゃない

でも、
気持ちと言葉と行動
どれもが伴ってない

自分が自分じゃないみたいになる

「今、Aが思ってること
素直に言ってほしい。
それで解消できるもんは
なんでもする。」


『…私のこと、嫌いになるかも』


「ならへんよ」


『Aって嫌な奴、、、って
…思うかも』


「思うわけない」








『土曜日は…』


「ん？」


『土曜日くらいは2人がいい。』


「…お安い御用やん。」


『あんまり、野口さんと
2人で行動しんといて。』

「わかった」

『下の名前で、、、
呼ばんといて。
しょーたも…いや。』

「…そやな。」

こんなポンポン出てくるなんて…

どんだけたまってたん

「他には？」

『・・・・・』




なんでこんなに優しいの？




『私のことが1番好きって
わからしてほしい。』






「・・・・・」

『・・・・・』


雨がきついみたいで
さっきより大きい音で
ザァザァ言ってる

時計を見ると12時をまわっていた



雨と時計の音が

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