私の天使4

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顔から火が出るほど恥ずかしい

校門を出ると章ちゃんの自転車があって

「…そっか、ニケツはあかんな。」

そう言ってニッコリ微笑むから

怒ってないの…？

てっきり怒ってるもんやと思ってたから

『しょ、章ちゃん』

「ん？」

『あの…ごめんな』

「それは何に対して？」

『亮ちゃんと彼氏と間違われてたこと』

「はぁ。…そこぉ？」

『え？』

「俺はそんなことでは怒りません。
まぁ、イラつくけど」

イラつくけどの顔にまた
きゅーんってなってるのは
内緒にしとこ

「ぼくはなんてAちゃんに
言いましたかー？」

章ちゃんが乗ってきた自転車のカゴから
私の旅行カバンがはみ出してる

それを章ちゃんが押して
2人ならんでいつもの帰宅路を
ゆっくり歩く


あぁ
やっぱりこの瞬間が
私は大好きや


『なんてって…？』

「谷川としゃべんなって言うたやろ」

『・・・・』

そやった…

ちょっと忘れてた(笑)

あまりのデカさにビビったわ
って言う仕草、かわいすぎて
ニヤけてしまう
ほんまギャップ王子やなぁ

「で、日曜日のことってなに？」

『・・・・・』

「俺、今週日曜日はレッスンもないし
部活終わってからA遊んで
くれるかなー？って思ってたんやけど」

『えっ？！遊びたい！！！』

「じゃ谷川断ってや」

『…うん』

「え、ほんまに谷川と
遊ぶつもりやったん？！」

『あ…え、と』

どうしよう
どうしよう

「…A〜？」

『あん…な、』

合宿先であった一部始終を話すと

「え、それって俺のせいやん」
『違うの。違う。
私がそもそも合宿先に携帯持って行った
ことが悪いん。』

「俺が…」
『章ちゃん、いっつも私のこと
助けてくれてすごく嬉しいの。
でも、この件だけは私も有耶無耶に
したくないんよ。
章ちゃんと付き合ってるせいでとか
うつつぬかしてるとか
絶対思われたくないの。
…今章ちゃんと久しぶりに会って、
余計に思った。
せやから、自分で解決するから
見守っててくれへん？』

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