54.detectives ページ9
結衣は追求をとりあえずは諦めてくれたようで、
ずっと端で文句を言いながら立っていた3人に目を移した。
「それで、あの3人があなたの引き止めた…」
「はい、事件当時、この近くにいた人たちです。
全員1人でここを訪れていたようなので、アリバイはないかと…」
「ありがとうございます。
…随分と、手際がいいんですね。
警察むいてるんじゃないですか？」
…ああ、嘘、まだ諦めてなかった。
「……本物の刑事さんにそう言っていただけるのは嬉しいですが…
一応探偵なので、刑事になる気は無いですよ。」
ニコリと笑ってそういうと、諦めて結衣は被疑者の元へ向かった。
「…A、あの3人詳細覚えてるか？」
「ええ、確か…」
零の質問に、私は引き止める時に軽く聞いた彼らの素性を思い出す。
大柄で出不精そうな男は朝木海土(ｱｻｷｶｲﾄ)。
彼は県外から温泉旅館を楽しみにここに来たらしい。
少しメイクの濃い女は土浦みさき。
長野県出身だが、
今は東都の某大学に通っていて、今はちょうど里帰り中だったそう。
そして、最後の一人はひょろっとした30代半ばくらいの男、半田哲。
生まれも育ちも長野で、家がこの近くらしい。
「…まだ情報が足りないな。」
「でも、殺しであることは間違いない。
あとひとつでいいから、なにかピースがあれば…」
考え込む私に、零は頭をくシャリとしてため息をついた。
「…参ったな。
せっかく君と旅行を楽しもうと思ったのに、こんな事件に巻き込まれて…
…映画、間に合うといいんだが。」
口調的には安室だけど…なんか零の言葉な気もする。
最近、安室からの声掛けもタメになったせいで時々境界が分からなくなってきた。
どうでもよく思えるかもしれないけど、
私にとっては大事なことだ。
「…きっと大丈夫だよ、だって、貴方が興味を持ってる名探偵が、いるんだから…」
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真柚(プロフ) - アオさん» 前回に続き何度もすみません…ありがとうございます!! (2018年5月27日 23時) (
レス) id: 8ec7fb59c7 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 58の夢主sideの「どうかした？」が、「どうしかした？」になっています。 (2018年5月27日 14時) (レス) id: 82f5449f8d (このIDを非表示/違反報告)
真柚(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます！助かりました<(_ _)> (2018年5月18日 20時) (レス) id: 8ec7fb59c7 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。その旨ではなく、その胸です。 (2018年5月17日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真柚 | 作成日時：2018年5月16日 13時
