47.懐かしい場所へ ページ2
「え、長野なの？そのイベント」
零からその開催場所を聞かされたのは、
出発当日のことだった。
零は驚くほど手際が良くて、日帰りは辛いだろいとどうやらホテルももうとってあるらしく、
私と零は、最低限泊まるのに必要なものを
それぞれ小さめのキャリーバックやボストンバックに入れていた。
…まあ、泊まりなのは知ってたからいいんだけど。
「長野かー…」
「…嫌、だったか？」
そういう零はすこし寂しそうにみえて、
慌てて首をふる。
「違うの！…そうじゃなくて、
私高校だけ長野にいたから…知り合いいたら怖いなーって。」
「ああ、そういえば。
お前、中学卒業と同時に引っ越したんだもんな。」
零も思い出したようで、少し安心したように笑っている。
零は、大きい荷物を後部座席に載せると、
助手席の扉を開けた。
「…ありがとう、安室くん」
かっこいいから、こういう仕草も絵になるなぁ…零は。
そう思いながら、助手席に座る。
「…透」
思わず彼に見とれていると、不意に零の口からそんな言葉が漏れた。
「え？」
「…あ、いや……なんか、Aに名字で呼ばれるのは嫌…だな。」
零は自分で自分が呟いたことに驚いたようで、
笑いながら「悪い、忘れろ」と
助手席の扉を閉じて、自分は運転席に座る。
エンジンをかける横顔をみて、
私はふっと笑った。
「今日は、誘ってくれてありがとう。透さん」
「っ……ああ、こちらこそ、
お前と行けて嬉しいよ。A」
零はそう照れたように笑うのだった。
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真柚(プロフ) - アオさん» 前回に続き何度もすみません…ありがとうございます!! (2018年5月27日 23時) (
レス) id: 8ec7fb59c7 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 58の夢主sideの「どうかした？」が、「どうしかした？」になっています。 (2018年5月27日 14時) (レス) id: 82f5449f8d (このIDを非表示/違反報告)
真柚(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます！助かりました<(_ _)> (2018年5月18日 20時) (レス) id: 8ec7fb59c7 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。その旨ではなく、その胸です。 (2018年5月17日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真柚 | 作成日時：2018年5月16日 13時
