さん ページ4
「蓮巳くん。今の夢ノ咲はどうなっているのか教えてもらっても?」
アイドル科の校舎へと歩いていた途中、麗月がそう尋ねた。
「今の夢ノ咲は英智、、、生徒会長とTrickstarのおかげで昔とは違い大分まともになっています」
そのぶん変人奇人は多いですが。と眉間にシワを寄せ語る敬人に、同情の視線を送る時雨とあらあらと楽しそうに微笑む麗月。
「日和も去年は世話になっただろう?」
「あぁ。英智との喧嘩をとめるのは面倒この上無かったぞ。」
「ひよと英智くんは仲がいいのか悪いのかわからないからね。」
「そんなになのですか?私、あの子は基本的に誰とでも仲良くなれる子だと思っていたのですが。」
「なんでだろうね。僕も不思議に思ってるんだよ。」
そう言って、首をかしげる時雨に敬人が着きましたと声をかける。
「アイドル科の校舎は初めて来ましたね。私たちの在学中はほとんど他の科との交流がありませんでしたから」
「仕方ないよ。あのときのアイドル科は腐りきっていたから。君が交流価値無しと判断したんだろう?音楽科元生徒会長殿?」
「貴方もそう言ってたいでしょう?私だけに押し付けないでください音楽科元生徒会副会長さん」
二人でくすくすと笑っていると敬人から職員室まで案内した方がいいか?と聞かれる。
「お願いしようかな。また迷いそうだし」
「そうですね。お願いできますか?蓮巳くん」
「はい。分かりました。」
「あぁ、そうだ。私にも敬語外してくださいな。なんだか寂しいですので」
「ですが、、、、、、、」
「麗月のは癖だから気にしないで。家族にもタメで話してるか怪しいし」
「流石に家族には、、、話してませんね」
「はぁ、分かった。これでいいか?」
時雨に言われ、渋々という様子で敬語を外す敬人
「えぇ。ありがとうございます。敬人くん」
これで私もお揃いですね。と麗月はとても美しく艶やかな微笑みを浮かべた
「着いたぞ。麗月さん、時雨さん」
「ありがとう。敬人くん。」
「俺は、もう行くぞ。」
「えぇ。ありがとうございました。また後で会いましょう。敬人くん。」
控えめに手を振った麗月に会釈を返し敬人は講堂へと向かった。
「椚先生〜?いる?」
「えぇ。無事にたどり着けたようで何よりです。さて、今回の仕事内容は覚えていますね?」
「もちろん。僕と麗月でアイドル達のダンス、歌のレベルをあげるだったよね?」
「覚えているのなら結構です。では、講堂へいきましょうか。」
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作者名：月うさぎ | 作成日時：2021年11月20日 15時
