朔間零は｢元｣次男【あんスタ】【男主】 (ページ11)

今日:4 hit、昨日:10 hit、合計:19,297 hit

じゅうページ11

「＿＿＿＿＿と、いうわけでうちから何グループか。出来れば４つくらいがいいらしい。を選ぶことになったんだ。」

依頼が入った日の放課後。各ユニットのリーダーたちは生徒会室に呼び出され概要の説明を受けていた。資料を見ては「ふむ。」と思案気な声を漏らすものが多い中で、真っ先に手をあげたのは【紅月】の蓮巳敬人。

「俺達は出来るのならば参加したい。ユニットのコンセプト的に、俺達がこのような企画携わる機会はそうそうないからな。」

その後に、【流星隊】、【Knights】、【Trick star】、【fine】が他の仕事と被っているため不参加。
最終的に、【紅月】、【２wink】、【UNDEAD】、【Switch】が出演の運びとなった。強豪が二つに、注目度の高いユニット。そして、才能に溢れた新人ユニット。なかなかにバランスのとれた采配だろう。
そのまま、敬人が学校支給のパソコンを取りだし【Eterno】宛の文書を綴っていく。文字を打っていた時間はおよそ十五分ほどだろうか。最後に英智に確認させ、頷いたのを確認するとEnterキーを高らかに鳴らす。
小さく息をはくと、残っていたメンバーに解散の一言を告げた。

仕事が一段落し、休憩と銘打ちスマホをいじっていた時雨。通知を確認していると、夢ノ咲からのメールがあるではないか。そう、この男、教師からメールアドレスを聞かれた際に事務所のアドレスではなく個人のアドレスを教えていたのだ。
それには、横から時雨のスマホを覗いていた麗月も、思わず声を荒げて突っ込むくらいにはビックリである。

「はぁ⁉あなた、個人用(そっち)のアドレスを教えていたのですか!?」

「そうそう、そっちの方がすぐ見れるしね。」

機嫌良さげに文章を読み進め、出演可能とかかれたユニットを見てはさらに笑みを深める。

「ね、麗月。みてよ。」

「.........ふふ、バランスは完璧ですね。それに、」

零(最愛の弟)と共演できるなんて、本当に嬉しい。言葉には出さなかったが、血のような深紅の瞳にはそう書かれていた。

「そうだね。この子達がくるのなら、今度の〖Eterno night〗は面白いことになりそうだ。」

弾んだ声で、収録の日が待ちきれない。と話す時雨は、夢ノ咲から送られてきた文章に『了解。僕も、RUNAも楽しみにしているね。』と返していた。