38 ページ38
.
_______まもなく、沖縄に着陸いたします。
そんなアナウンスの声が聞こえたからか
手「 A、起きて?」
肩を揺らされながら祐也くんに起こされたからか
多分、両者なんだろうけど
私はゆっくりと目を開けた。
「 …おはよう?」
手「 おはよ。笑
もう昼だけど 」
「 …そっかあ 」
寝ぼけ眼で祐也くんを見ると
優しすぎる笑顔が眩しくて少し目をそらした。
窓側に座っていたため外を見る。
…あ、ほんとだ
もうすぐ着陸。
ぐーーっと腕を伸ばしていると
隣から クスクス笑い声が聞きえてきた。
「 笑わないでよ〜〜 」
手「 なんか動きが可愛くて。笑 」
可愛いって…
「 なにそれっ 」
ぺちっと肩を叩くと、
褒めてんじゃん。ってまた笑われた。
「 …祐也くんってほんとに変わったね 」
手「 そう?」
「 変わったっていうか、これが本当なのかな?」
少しだけ、私と付き合う前のことを思い出した。
無愛想で人に冷めていて
でもどこか優しさがあるような気がする人。
そしてなにより
「 祐也くん、笑わなかったもん 」
手「 まあな 」
祐也くんと付き合ってすぐ
屋上で、
私が特別になれたことを喜んでいた時
初めて笑う姿を見た。
あの時は、もう一度見たくて
何回も何回もお願いしてた気がするな
「 …ふふ、そんなことしなくても今はいつでも見れるのにっ笑 」
必死だった自分に思わず笑っていると
何この子っていう目で見られてしまった。
そうして着陸までの時間を過ごし
「 着いた〜!!沖縄!!」
私たちの旅行は幕を開けようとしていた。
きっとこの三日間は
とても楽しいんだろうな
ますます祐也くんを好きになってしまう
もう
忘れられないくらいの思い出が
できそうな気がする。
「 行こっ!」
キャリーケースを片手に持って空いた手を
祐也くんと結んだ。
手「 楽しそう、笑 」
私が喜んでいるのが嬉しいのか
いつものように私を見て笑う
そんな
「 祐也くん、好き!」
後ろを振り返って急に言うと
手「 ん、俺も 」
当然そう返ってくるの
.
413人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵ゆき - 1つお願いが。まだまだ新米ですが小説が書こうと思います。で、少しこのお話に似てしまうと思うのですが、このお話の名前を小説に出していいか聞きに来ました。。 お返事待ってます。 (2019年4月6日 22時) (レス) id: 4e7532b7f3 (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - きみえさん» きみえさん、コメント嬉しいです!ありがとうございます〜!!(≧▽≦) (2018年10月5日 22時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
きみえ(プロフ) - 切ない、、、大好きな作品です!!続編楽しみにしています!!これからも応援してます! (2018年10月5日 22時) (レス) id: 07ca606d01 (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - きたにかこやまさん» きたにかこやまさん、コメントありがとうございます。無事こちらは完結しましたが、まだまだ続くのでぜひ応援してくださると嬉しいです(^_^)! (2018年10月5日 21時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - ナナしさん» ナナしさん、何だか読まれてしまってコメントを返せずにいました。ごめんなさい。私的にこの小説はもっと続けたいので最後まで見守ってくれると有難いです。(^_^) (2018年10月5日 21時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:真子 | 作成日時:2018年8月13日 2時