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可「 もうすぐ夏も終わるね〜 」
窓から入ってくる涼しい風を受けながら
昼休み 可憐がそんなことを呟いた。
「 そうだね 」
夏が終わる、それだけの事なんだけど
何故か今年は特別に思える。
それはきっと祐也くんがいたからなんだろうな。
どんな毎日もキラキラしてて
全部が素敵な思い出。
夏は終わって欲しくないけど、秋も冬もどんな楽しいことが待ってるんだろうとワクワクする。
ふふ、祐也くんに会いたいな。
気を抜けば、いや抜かなくとも
常にそればかり考えている私
だから
可「 また上の空だわ 」
「 ...あ、ごめん 」
最近はこればっかり。笑
可「 ねえ、気づいてる?もうすぐ誕生日だよ?」
「 え?誰の?」
可「 ...あ ん た の !」
…私?
そうだっけ?とカレンダーを頭の中で浮かべていると
ほらやっぱり、と可憐が溜息をついた。
あ、そっか。
あと二日で私の誕生日じゃん。
可「 も〜、ところで予定は?」
「 え、だって忘れてたし話してないよ 」
可「 先輩知ってるの?」
「 ...どうだろう…誕生日言ったことはあるけど… 」
あれ、これ忘れられてたら凄く悲しい。
可憐にどうしよう、って目を向けると
しーらない!とでも言うように顔を背けられた。
「 …まあ、いっか 」
特別その日に祐也くんが何もくれなくても
いつも幸せな日々なだけでプレゼントだし…
毎日が誕生日かのように楽しいし…
「 うん、いいや 」
可「 やれやれだね。本当。」
なんか言ってるけど、気にしないでおこう。
可「 正直Aは、リア充だからプレゼント渡したくないけど何がいい?」
「 始めらへん気になるけど、何でもいいよ 」
可「 んじゃあなんか化粧品詰めとくわ!」
「 嬉しいありがとう!」
ぎゅう〜っと、可憐に抱きつくと
仕方ないといった感じで頭を撫でてくれた。
ふふ、可憐も私に甘いんだから。
天気も良くて ポカポカして
なんだかこのまま可憐に抱きついて寝そう…
可「 ねえ、このままいるつもり?」
「 …うん〜 」
可「 久しぶりに甘えてきやがって 」
最近 祐也くんばっかりだったからね。
きつい口調の癖に嬉しそうな可憐
私気付いてるから。笑
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葵ゆき - 1つお願いが。まだまだ新米ですが小説が書こうと思います。で、少しこのお話に似てしまうと思うのですが、このお話の名前を小説に出していいか聞きに来ました。。 お返事待ってます。 (2019年4月6日 22時) (レス) id: 4e7532b7f3 (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - きみえさん» きみえさん、コメント嬉しいです!ありがとうございます〜!!(≧▽≦) (2018年10月5日 22時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
きみえ(プロフ) - 切ない、、、大好きな作品です!!続編楽しみにしています!!これからも応援してます! (2018年10月5日 22時) (レス) id: 07ca606d01 (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - きたにかこやまさん» きたにかこやまさん、コメントありがとうございます。無事こちらは完結しましたが、まだまだ続くのでぜひ応援してくださると嬉しいです(^_^)! (2018年10月5日 21時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
真子(プロフ) - ナナしさん» ナナしさん、何だか読まれてしまってコメントを返せずにいました。ごめんなさい。私的にこの小説はもっと続けたいので最後まで見守ってくれると有難いです。(^_^) (2018年10月5日 21時) (レス) id: c5ebfa47eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真子 | 作成日時:2018年8月13日 2時