男性声優の短編集！

神尾晋一郎 ページ5

数年付き合っていた彼氏に振られBARに来た
カランコロン
神尾｢いらっしゃいませ｣
『1人です』
神尾｢かしこまりました。こちらの席へどうぞ｣
はぁ…彼氏に振られた…
神尾｢何かお困りで？｣
『いや…ﾊﾊｯ』
神尾｢お話、聞きますよ｣
優しいマスターだな…
『数年付き合っていた彼氏に振られまして…』
神尾｢ほぉ…｣
『お前とは遊びだった。本命はこっちって
私よりもずっと綺麗な女性で…
だと思ったんですよ。前から帰りが遅くて…
自分なんか勝てるわけないんですよね…』
ｶﾗｯ
グラスの中に入った氷の音が鳴る
神尾｢違うと思いますよ｣
『え？』
神尾｢お客様はお綺麗ですし、
まだチャンスはあります｣
『んなわけ…もう30過ぎてますし…
チャンスなんて…奇跡でしか…』
私はグラスから手を離しテーブルに置く
神尾｢では、そのチャンスを僕にください｣
『…は？』
神尾｢僕は貴方に一目惚れしました
僕はその元カレより幸せにする事を誓いましょう。なのでそのチャンスを僕にくれませんか？｣
手を重ねられ目を合わせながら言う
『いや…えっと』
急な告白で戸惑う
神尾｢返事はすぐではなくていいですよ｣ﾆｺﾘ
その笑顔に撃ち抜かれた

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