The Story of Us (ページ6)

今日:11 hit、昨日:3 hit、合計:56,830 hit

6 ページ6

「あれ？髪黒くしたんだ」

放課後、いつものようにコンビニに寄ると、ウォヌにバッタリ会って

いつものようにチョコと烏龍茶を持っていた

「あ、うん、まあ」

カタコトで目を泳がして話す私は、もう本当に挙動不振だと思う

「似合ってる、可愛い」

可愛い

可愛い

可愛い...！？

「...えっ」

初めて言われたその言葉に、顔が火照ってくるのと、心臓がうるさくなっていくのがわかる

なんだ、これ

ドキドキと音を立てて加速する心臓が、私にこう言ってる

可愛いと言われてこんなに嬉しいのは

相手がウォヌだからだ

私はウォヌが好きなんだ

初めての恋に、完全にテンパってしまって

その日はコンビニで何も買わずに、走って家に帰った

後ろでウォヌが不思議そうな顔をしていたのを、見ないフリして

その日から肌のケアにも気をつけたし

ジャージ登校だった私は、入学式以来の綺麗な制服に袖を通した

そして、喧嘩もやめた

「お前、最近どうした？」

スニョンがカレーパンを食べながら、眉間に皺を寄せて聞いてくる

「何が？」

「何がって、なんか雰囲気とか柔らかくなったから」

そう言われて、少し嬉しかったり

「俺の予想が外れてたら悪いけど

A、恋してる？」

ブッ！！！

飲んでいたジュースを盛大に吹いてしまった

「え！？図星！？もしかして、相手はあのウォヌってやつ？」

なんでこういう時に限ってスニョンは勘がいいんだ

「いや～、あのAが恋か...。寂しくなるな」

ミンハオは保護者みたいだし

友達2人にはお見通しって訳か

「絶対言うなよ！」

強く2人に言い放つと、ニヤニヤしながら頷く

こうやって、楽しくて幸せな日々が続くと思っていたのに

私は忘れていた

どうしたって、キラキラした女の子にはなれないってことを