The Story of Us (ページ20)

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1 ＊2人の世界へジョンハンページ20

※少し過激な表現があります。苦手な人は閲覧注意

仕事が終わり、スマホを見ると、不在着信が28件

メールも50通きていて、震える手で何通か開くと

『仕事頑張ってる？』

『忙しい？』

『早く帰ってきて』

『ずっと待ってるから』

もう、いやだ

彼の異常なまでの束縛に、心は悲鳴を上げていた

「どうした？」

振り返ると、同僚のスンチョルが心配そうに私を見つめる

「う、ううん。なんでもないよ」

「そうか？顔色悪いけど」

「本当に大丈夫だよ」

「ならいいけど...。そうだ、これから一杯どう？」

早く帰らないと、またメールがくるかもしれない

だけど今の私には、あの家に帰る気力がなかった

「いいね、飲もっか」

着いたのは大きな居酒屋の個室

固定式の椅子に座ると、着ていたジャケットを脱いでメニュー表を見るスンチョル

「...なぁ、誘っておいてなんだけど、ジョンハンは大丈夫なのか？」

「え？あ、うん、大丈夫よ」

心配そうに眉を垂らすスンチョルは、私の彼氏のジョンハンと幼馴染であり

私の好きな人

「なぁ、なんかあったらいつでも言えよ」

「...」

「A」

「...」

「キス、したい」

「私も...」

向かい合っていたスンチョルは、私の隣に移動すると、優しく頭を撫でてから、深い深いキスをする

この瞬間がいつまでも続けばいい

だけど、それは簡単じゃなかった

出会いは、私が大学2年生の頃

中学からの幼馴染で仲の良かったスンチョルが紹介してくれた人

それがジョンハンだった

スンチョルと私は駅から一番近い高校に通っていて

もう一つ駅をまたいだところにある高校に通っていたジョンハンは、サッカー部の練習試合でスンチョルと出会い、仲良くなったらしい

初めて彼を見たときは、とても綺麗な人だと思った

女の子からも人気があって、だけどちょっと俺様で面白いジョンハンとは、すぐに仲良くなれた

「俺、お前が好きなんだけど」

告白されたのは、大学3年生の時

とても驚いたけれど、ジョンハンの真剣な瞳と少し緊張した表情に、愛しさがこみ上げた

それから私達は付き合うようになって、就職してからもこの関係は続いている

この幸せが永遠ならいいのに

そう思っていた